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TCシンポジウム2011プログラム詳細

特別セッション

タイトル

特01 見た目で伝えるイラストのチカラ
テクニカルイラスト品質コントロールのセオリーとテクニック
特02 Write It Right!
読み手に効果的に伝わる文を書く
特03 使用説明とコンプライアンス
関連する法規・制度を理解して記載漏れを防ぐ
特04 電子マニュアル総合講座(1)
デジタルパブリッシング編
特05 ソーシャルメディアで変わるトリセツのかたち
新しい使用情報提供のあり方を考える
特06 TOPIC指向ライティング
特07 脳に響くデザインを創る!
ニューロマーケティングのTC活用
特08 テクニカルコミュニケーターのための用語学
特09 電子マニュアル総合講座(2)
ブラウザーコンテンツ&EPUB編
特10 ユーザーエクスペリエンスとマニュアルの品質評価
特11 その見出しでOKですか?
探しやすくわかりやすい見出し表現
特12 HTML5.0でどこまでできる?
具体例で見る、HTML5.0の可能性

詳細

特01 見た目で伝えるイラストのチカラ
テクニカルイラスト品質コントロールのセオリーとテクニック
内容

■講義の趣旨
「文章の作成とかチェックはできるんだけど、イラストは・・・」
トリセツをはじめとする使用説明の作成現場においてよく聞かれる言葉ではないだろうか。
個人の経験とノウハウに依存して作成されることが多いテクニカルイラストは、作業工程や品質コントロールを含め、見直す価値のある部分が多く残されている。
コンテンツと閲覧環境が多様化する今、言葉と組み合わせることでより分かりやすいコンテンツを構成できるテクニカルイラストとは何か?をセオリーとテクニックの両側面から追求する。

■講義のポイント
テクニカルイラストも、文書作成に類似した視点で作業工程を体系化することができる。
平面的な表現が良いのか、立体的な表現が良いのか、どの角度で表現するのかといった、見せ方(描き方)を決定するための表現設計はイラストの品質に大きく影響する。これは結果をもとに、各種表現に必要なテクニックを活用した制作の工程を経て、テクニカルイラストが作成されるからだ。
イラストそのものの表現方法は、前述の工程を経て、線画による簡素化された表現、陰影を付加した写真に近い表現など、コンテンツに応じた選択を行っていく。

■講義の流れ
このセッションでは、情報資産としてのテクニカルイラストを使用説明の特徴に合わせて分類・体系化することで、それぞれの状況に適切な表現方法を解説する。
また、テクニカルイラストを作成するための各種素材データ(写真、図面、CADデータなど)をどのように活用することで効果的に作業を進められるようになるのか、ツールの活用方法についても実際のオペレーションを交えて紹介する。

※キャラクターイラストに関する内容は対象外としています。


講師 久保 拓也
(株)情報システムエンジニアリング

■プロフィール
2002年(株)情報システムエンジニアリング入社。
入社時からサービスマニュアル、取扱説明書をはじめとするテクニカルイラスト制作を担当する。ドキュメント制作全般に関するディレクション、多言語対応におけるテキストに依存しない表現の研究・実践なども行っている。
企画担当者 牧田 克彦
(株)リコー
形式 講義
定員 30名

特02 Write It Right!
読み手に効果的に伝わる英文を書く
内容

■講義の趣旨
読み手に効果的に伝えるためには、ひとつひとつの文を簡潔にわかりやすく表現すると同時に、その文を使って論理的にパラグラフを構成する必要がある。このセッションでは、そのためのライティングルールを、アメリカのテクニカルライティングをベースにしながら、体系立てて身につけていく。これらのルールは、英文に限らず日本文ライティングにも活用できるものである。また、これらのルールは、マニュアルに限らず、Webコンテンツやメールなども含めた一般ビジネス文でも重要なものである。

■講義のポイント
読み手に効果的に伝えるために心がけること、注意することなどテクニカルライティングに必要な要素を、例題を使って、具体的に説明していく。豊富に事例を取りあげて、それをひとつひとつ検討することによって、日常業務にもすぐに反映できるものにする。具体的なポイントは、以下のとおり:
・ 文の組み立て:条件節、不定詞句と動名詞句、否定文、-ing形、修飾関係など
・ パラグラフの構成:タスクとトピック、トピック文とサポート文、パラレリズム、遷移語、モジュール(トピック)ライティングなど

■講義の流れ
テキストに「英文テクニカルライティング70の鉄則」((株)日経BP)を使用する。
・ 文がわかりにくくなる理由とその解決策
・ パラグラフがわかりにくくなる理由とその解決策(パラグラフライティング)
・ 再利用しやすい文やパラグラフを書く(モジュール/トピックライティング)

※この特別セッションに参加するためには、テキスト「英文テクニカルライティング70の鉄則」 (株)日経BP 2,100円(消費税込)が必要です。すでにテキストをお持ちの方、別途、書店などで購入される方は、当日必ずご持参ください。


講師 中村 哲三
YAMAGATA INTECH(株)

■プロフィール
人間工学やユーザビリティーなど学際的な知識を含めた独自の視点からライティングを考えてきたテクニカルコミュニケーター。著書に、その経験とノウハウを凝縮させた「英文テクニカルライティング70の鉄則」((株)日経BP)。
企画担当者 田中 啓
スバル・インテリジェント・サービス(株)
形式 講義・ワークショップ
定員 30名

特03 使用説明とコンプライアンス
関連する法規/制度を理解して記載漏れを防ぐ
内容

■講義の趣旨
コンプライアンスとは法令順守と訳されるが、近年では法律に限定せず広くルールや約束事を守ることを意味するようになってきている。今コンプライアンスは企業が社会的責任(CSR)を果たす上での最重要課題になっている。本セッションではテクニカルコミュニケーターとして知っておくべき法律や制度を改めて学ぶ。そして法律・制度を守ることがユーザーの利益を守り、同時に企業の利益を守ることになることを、多くの事例を通じて理解する。

■講義のポイント
・ 本セッションはTC協会発行の「トリセツのつくりかた 制作実務編」の内容に沿って構成する
・ いくつかの演習問題の取り組みを通じて理解を深める
・ 事例が豊富である

■講義の流れ
主に法的制裁を受けるものについて取り上げる。
さらに、契約書や法的な制裁はないものの社会的な排除を受ける公正競争規約について説明する。海外諸地域・国の規格についての関心も高いと思うので、テクニカルコミュニケーターとしての情報収集についても考えてみたい。


講師 市川 美知
産業能率大学情報マネジメント学部兼任講師
東京電機大学理工学部兼任講師

■プロフィール
ソニー㈱で長年マニュアルの企画制作に携わり、管理職として本セッションにかかわる多くの課題について経験豊富。現在は東京電機大学、産業能率大学でTC関連の教鞭をとり、企業、自治体でTCアドバイザーとして活動。
企画担当者 下拂 伸一
アベイズム(株)
形式 講義・演習
定員 30名

特04 電子マニュアル総合講座(1)
デジタルパブリッシング編
内容

■講義の趣旨
現在のテクニカルコミュニケーターには、印刷媒体だけでなく、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PCなど、多様な端末の特性を生かしたコンテンツの提供が求められる。TC協会では、そのような時代の要請に応えていくために必要な知識や考え方を解説し、新しい制作ツールを使いこなすための具体的なヒントを提供する。本セッションは、その前半として、最新の電子マニュアルの分類体系を整理するとともに、デジタルパブリッシング(リッチコンテンツ系電子マニュアル)に焦点を当てる。

■講義のポイント
・ 電子マニュアルの分類体系
・ リッチコンテンツと従来型電子マニュアルの違い
・ デジタルパブリッシングとは何か(DTPとの違い)
・ デジタルパブリッシングの活用術
・ シングルソースの可能性

■講義の流れ
電子マニュアルを分類、体系化。インタラクティブ性を重視し、動画や音声などの素材を活用する「リッチコンテンツ」系の電子マニュアルのメリットと、デジタルパブリッシングとして新たな時代を迎えた最新事情を解説する。また、デジタルパブリッシング制作のため新たなツールやソリューションとその活用事例を紹介し、テクニカルコミュニケーターが担う制作実務を解説する。


講師 雨宮 拓
TC協会

黒田 聡
(株)情報システムエンジニアリング
企画担当者 西村 進
(株)パセイジ
形式 講義・事例紹介
定員 30名

特05 ソーシャルメディアで変わるトリセツのかたち
新しい使用情報提供のあり方を考える
内容

■講義の趣旨
増え続ける機能や情報、そしてWeb上で製品情報を自ら発信し始めたユーザーの登場。その背景を踏まえ、テクニカルコミュニケーターは情報の送り手だけではなく、その受け手となるユーザーを巻き込んだ、新たな手法を検討する必要がある。今後はネットから情報を得るだけでなく、人と人との繋がりが、社会を変えていくようになるのではないか。

■講義のポイント
進み行くネット社会の中でどのような情報を記載し、どのようにかかわればよいのだろうか。ネット社会の現状を踏まえつつ、情報提供の「これから」を考える。
・ 自らが情報を発信するだけではなく、情報発信の裏方に回り、「場」の提供も併用して成功した事例から、情報提供のあり方、伝え方のノウハウを学ぶ
・ 「場」に集まった玉石混淆の情報をどのように分析し、どうわかりやすく伝えていくか、その分析方法と展開方法を学ぶ

■講義の流れ
具体的な実施例をもとに、ユーザーを集めるための仕掛け、集めた声をどう分析し、サービスにどう反映するか。有効な技術、有効なツール、悪意ある書き込みへの対処、セキュリティー面のケアなどを紹介。


講師 伊地知 晋一
(株)共同通信デジタル

■プロフィール
ライブドア社時代、ポータルサイトライブドア、ライブドアブログなど50以上のネットサービスを立ち上げる。その後、(株)ゼロスタートコミュニケションズを創業し、Webを利用した新規ビジネスの企画やインターネットにおけるコミュニケーションについてのコンサルタントを実施し、現在に至る。CGMを活用したマーケティング手法を具体例まじえて講話。実践的なポイントをおさえた講演は毎回好評。
企画担当者 小川 維一
(株)シイエム・シイ
吉田 正志
富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
形式 講義
定員 30名

特06 TOPIC指向ライティング
内容

■講義の趣旨
トピック指向ライティングという言葉をよく聞く。情報をトピックという単位に分割し、トピックごとに完結した内容を執筆する手法だ。これを採用するDITAとセットで話題になることが多い。最近の手法と思われがちだが、ドキュメント構造化の手段として1980年代に提唱された、むしろプリミティブな手法である。本セッションでは、トピック指向ライティングの概念や特徴を整理するとともに、事例や課題を交えてトピック指向ライティングを体感いただく。

■講義のポイント
・ トピック指向ライティングとは何か
・ ドキュメント構造化との関係
・ トピックとアセットの関係
・ トピック指向ライティングの特徴
・ 例としてDITAにおけるトピック指向ライティング
・ トピック指向ライティングを体感

■講義の流れ
トピック指向ライティングの基本的な概念の解説から始めて、背景となるドキュメント構造化という思想との関係、ライティング手法としての特徴などを整理する。その中で、コンテクスト指向とトピック指向の相違、トピック指向に合うドキュメントの種類、といった話題にも触れる。CMSなどで話題となるアセット概念との関係についても言及したい。
また、スキーマにDITAを採用した場合のトピック指向ライティングの特徴として、情報タイプ、特殊化、マップなどについて説明する。


講師 蓜嶋 幹夫
(株)情報システムエンジニアリング

■プロフィール
1991年(株)情報システムエンジニアリング入社。システム開発に数年従事したのちTC分野に進む。当初は大規模システム向け構造化ドキュメントの企画設計と執筆制作を担当。その後は業務、サービス、家電などさまざまなタイプのドキュメントを手がける。これらの経験を活かし、ドキュメント改善コンサルや教育研修なども行っている。
企画担当者 小川 維一
(株)シイエム・シイ
形式 講義・事例紹介
定員 30名

特07 脳に響くデザインを創る!
ニューロマーケティングのTC活用
内容

■講義の趣旨
情報環境の多様化に伴い、より効果的なコミュニケーションが求められている昨今、マニュアルデザインについても同様に「生活者の心理をより的確につかむこと」が重要なポイントになっている。従来の記述式のアンケート調査やグループインタビューなどに加え、脳波を中心とした生体反応を測定し、生活者の(言語化できない)本音や本質的な欲求などを捉える「ニューロマーケティング」が注目されている。本セッションではニューロマーケティングのTCへの活用可能性について示す。

■講義のポイント
・ マニュアルデザインを含めたコミュニケーション業務全般が抱える課題と方向性が俯瞰できる
・ 生活者のホンネを把握する新しい調査手法を学ぶ
・ デザインに対する生活者の顕在的評価と顕在的評価がわかる
・ 顧客の興味関心度の高いデザインの要素がわかる
・ デザイナーの主観だけに頼らない、客観的データに基づいたデザインのつくり方がわかる

■講義の流れ
・ なぜいま「ニューロマーケティング」か?
・ ニューロマーケティングの動向と活用事例紹介
・ ニューロマーケティングを用いた、マニュアルデザインの見られ方-事例紹介
・ ニューロマーケティングをデザインに活かす
・ 質疑応答


講師 出口 恵子
大日本印刷(株)

■プロフィール
1992年大日本印刷株式会社入社。メーカー、流通、金融等、得意先の販促企画、商品開発に向けた調査分析に携わる。現在、同社C&I事業部 e-マーケティング本部 リサーチソリューション企画開発室エキスパート。

森永 賢治
(株)アサツーディ・ケイ

■プロフィール
日清食品、NTT、ワコール、鐘紡、オリックス、郵政省等、各社のコミュニケーション開発を手がける。日本マーケティング協会マーケティングマイスター認定。現在、同社統合ソリューションセンター 価値創造プランニング本部 本部長。
企画担当者 森山 武
(株)リコー
形式 講義・事例紹介
定員 30名

特08 テクニカルコミュニケーターのための用語学
内容

■講義の趣旨
一般の人々にとって取扱説明書がわかりにくい理由のひとつが専門用語である(下図参照)。ところが、TCシンポでは用語についての発表が少なく、近年注目され始めたTC教育でも用語に関する能力は大きく扱われていない。このような状況を鑑み、このセッションでは、専門用語の理論について考え、専門用語の策定と定義の方法を練習する。TCと専門用語の重要な接点は、UIの機能名にあるので、ユーザビリティーにかかわる方々にもぜひご参加いただきたい。

■講義のポイント
セッションは2部構成とし、前半を理論編、後半を実践編とする。前半は、講義中心の形式だが、できる限り参加者とのディスカッションを持ちたい。後半は、身近な事物や架空の製品を使って専門用語の策定と定義の方法をグループで練習する。可能であれば、国語辞典、百科事典、英英辞典などが入っている電子辞書を持参することをお勧めする。

■講義の流れ
1部: 理論編
用語学の紹介と必要性
一般語と専門用語の区分
専門用語の策定と定義
翻訳と規格の問題
2部: 実践編
身近な事物を定義する
架空の製品の専門用語を作成する


講師 森口 稔
フリーランス

■プロフィール
米国Southern College of Technology修士課程でTCを専攻。メーカー内およびフリーランスのテクニカルライター兼翻訳者、機械翻訳向け辞書作成、英和辞典・和英辞典の執筆、高校・大学の教員、英文雑誌記者などの経歴を持つ。
企画担当者 高田 暁光
(株)川村インターナショナル
形式 講義・ワークショップ
定員 30名

特09 電子マニュアル総合講座(2)
ブラウザーコンテンツ&EPUB編
内容

■講義の趣旨
現在のテクニカルコミュニケーターには、印刷媒体だけでなく、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PCなど、多様な端末の特性を生かしたコンテンツの提供が求められる。TC協会では、そのような時代の要請に応えていくために必要な知識や考え方を解説し、新しい制作ツールを使いこなすための具体的なヒントを提供する。本セッションはその後半として、最新のHTML 系マニュアル(ブラウザーコンテンツ)の全容を整理するとともに、EPUB3.0にも焦点を当てる。なお、本セッションは本年東京で開催された「特別セミナー紙から電子へ」および「TCシンポジウム2011プレ開催EPUB3.0で何が変わるのか」を再編集したものである。

■講義のポイント
・ 使用説明と HTML
・ HTML の変化
・ 使用説明に生かす Web 技術
・ EPUBの基本を理解する
・ InDesign CS5以前と、CS5.5で作成したレイアウトデータのEPUB変換
・ 使用説明分野でのEPUBの可能性と課題
・ デジタルパブリッシングとの棲み分け

■講義の流れ
電子マニュアルを分類体系化。インタラクティブ性を重視し、動画や音声などの素材を活用する「リッチコンテンツ」を説明する。まず、HTML を使った使用説明の事例を紹介。HTML技術の基本を解説するとともに、この技術を使用したブラウザーコンテンツを使用説明に活用する方法について紹介する。次に、EPUBの定義、その制作のワークフローなど、EPUBの基本を紹介。使用説明分野でのEPUBの可能性と課題を解説し、その閲覧環境と制作環境を整理する。また、これらを制作する新たなツールやソリューションとその活用事例を紹介し、テクニカルコミュニケーターが扱う制作実務を解説する。


講師 黒田 聡
(株)情報システムエンジニアリング

森 裕司
(有)ザッツ
企画担当者 福間 俊治
(株)パセイジ
形式 講義・事例紹介
定員 30名

特10 ユーザーエクスペリエンスとマニュアルの品質評価
内容

■講義の趣旨
ユーザビリティーテストは、製品設計、WEBサイト構築などの分野で、ユーザーインターフェイスが適切にデザインされているかを評価するために実施されることが多い。このセッションでは、製品を使うために必要な情報提供が適切に行われているか検証するユーザビリティーテストについて紹介する。

■講義のポイント
・ ユーザビリティーテストの効用と事例
・ ユーザビリティーテストの企画と実施方法
・ さまざまな媒体(紙、Web、製品組み込み型など)のマニュアルの品質評価

■講義の流れ
1. 評価目的
2. 評価対象
3. 目標(知りたいこと)
4. 被験者
5. テストデザイン
6. テスト実施
7. 結果分析
8. ユーザビリティーテストにおける組織的な役割分担
9. ユーザビリティーテストの効用


講師 小畑 貢
(株)ヒューマンインタフェース

■プロフィール
1968年 千葉大学工学部工業意匠学科卒業。同年、株式会社リコー入社。製品デザイン、新技術の用途開発、提案型セールス育成、ユーザビリティー評価などに従事。1991年 株式会社ヒューマンインタフェース設立。
企画担当者 渋田 一夫
富士ゼロックス(株)
形式 講義・事例紹介
定員 30名

特11 その見出しでOKですか?
探しやすくわかりやすい見出し表現
内容

■講義の趣旨
使用説明において、見出しの表現は、何が書いてあるのかを読み手に知らせる重要な要素だ。文書の目的、読み手に合わせた見出し表現にすることは、情報のわかりやすさを大きく左右する。また、知りたい情報を素早く見つけるための手がかりとしても見出しが活用されるので、検索性を考慮した表現にすることも重要である。コンテクストを表す見出し、トピックライティングにおける見出し表現の留意点など、変わりつつある使用説明の制作技術をふまえて見出し表現についても解説する。

■講義のポイント
・ わかりにくい見出しvsわかりやすい見出し:どこが違うのか
・ 媒体、読み手によって変わる見出し表現
・ 見出しでコンテクストを表現する
・ 見出しで検索性を高める
・ トピックライティングと見出し

■講義の流れ
本セッションでは、講師によるレクチャー、グループワークによるディスカッション、ライティング演習を組み合わせ、実践的に「効果的な見出し」を書くスキルを身に付けていく。
レクチャーでは、さまざまな使用説明の見出しの事例を表示しながら、わかりやすさ、検索性のポイントを解説していく。グループワークでは、見出しの事例を元に、リライトのポイントを探っていく。さらにライティングをし、アウトプットしていくために、演習として実際に見出しを書き、グループで評価、発表する。


講師 高橋 慈子
(株)ハーティネス

■プロフィール
株式会社ハーティネス 代表取締役。立教大学非常勤講師、大妻女子大学特任准教授。 1988年にテクニカルコミュニケーションの専門会社を設立。マニュアル制作、広告制作などに加え、テクニカルライティング、ロジカルライティングの企業向け研修も提供中。
企画担当者 畝本 あい子
(株)島津製作所
形式 講義・事例紹介・ワークショップ
定員 30名

特12 HTML5.0でどこまでできる?
具体例で見る、HTML5.0の可能性
内容

■講義の趣旨
HTML5.0とCSS3の可能性については、すでにいろいろなところでさまざまな議論がなされている。しかし、その議論の中心は技術仕様が中心で、実務運用においてできること、できないこ とといった具体的なものは少ないように思える。そこで、本セッションでは、テクニカルコミュニケーション分 野に対象を限定して、さまざまなコードサンプルを見ながら、何ができて何ができないのかを解説するとともに、使用説明における今後の活用とその可能性について整理する。

■講義のポイント
・ HTML5.0とCSS3の入門:HTML4との違いを中心に
・ HTML5.0+CSS3の特徴:新しい要素と属性の導入
・ HTML5.0+CSS3の特徴:CSSの拡張
・ HTML5.0+CSS3の特徴:UI関係
・ HTML5.0+CSS3の特徴:Webアプリケーションの実現に必要な機能

■講義の流れ
難解になりがちな内容を分かりやすくする試みとして、本セッションでは、できるだけコードサンプルとその表示を例示しながら、できること、できないことの解説に主眼を置く。これによって、 実際にコードを作ることのないディレクション担当者にも取り組みやすい内容となるよう配慮する。
また、参加者の立場にたって講義の流れをガイドしたり適時補足をしたりするためにモデレーター役を配置する。


講師 矢野 りん
ビジュアルデザイナー

■プロフィール
北海道足寄町生まれ。デザイナー/ライター。「日本Androidの会」会員。情報処理学会デジタルドキュメント研究会 一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会 画面表示コンテンツ企画制作スキル体系検討WGメンバー。

吉川 明
(株)日立テクニカルコミュニケーションズ

■プロフィール
1981年(株)日立製作所 デザイン研究所(現デザイン本部)に入所、白物家電、産業機器、半導体製造装置のプロダクト/GUIデザインに従事。2003年(株)日立テクニカルコミュニケーションズに転籍、現GUI/デザイン部門取り纏め。
企画担当者 黒田 聡
(株)情報システムエンジニアリング
形式 講義・事例紹介
定員 30名

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