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TCシンポジウム2010 プログラム詳細

特別セッション(京都)

タイトル

特03 これからのテクニカルイラストはこう変わる!
~他メディア展開に通用するテクニカルイラストレーションを目指して~
特05 メディア・ユニバーサル・デザインの実践
~必要な情報をより多くの方へ正しく伝えるために~
特06 使用説明とコンプライアンス ~関連する法規・制度を理解して記載漏れを防ぐ~
特07 インフォメーションデザイン
~テクニカルコミュニケーターが身につけたい情報のビジュアル化~

詳細

特03 これからのテクニカルイラストはこう変わる!
~他メディア展開に通用するテクニカルイラストレーションを目指して~
内容

下記のイラストを見て、どちらに違和感を感じるだろうか?

・・・どちらもIllustratorのみを使用して、正しい描画方法によって描かれたテクニカルイラストである。もちろん対象物も同じだ。これまでは、コンテンツの生産性や流用度を優先するために、アイソメトリック図(左)を採用することも多かったが、近年これが通用しない状況になりつつある。3D的描画に見慣れると同時に、伝統的イラスト描画に接する機会が減ってしまったため、読者のイラスト読解力に変化が生じつつあるのだ。イラストなどのアセットがWebコンテンツと共用される機会が増えることで、伝統的な紙メディアに特化した描 画方法によるイラストが使いにくい(品質が低いと認識される)と判断されることが増加している。このセッションでは、これまでのテクニカルイラストに関する知識や手法を見直し、 ユーザーから求められている「違和感を感じない」テクニカルイラストを効率良く制作、評価、管理するための知識や手法を事例とともに解説する。また、Illustrator CS5の新機能、3D CADデータを活用したイラスト制作についても、現場での活用方法という観点から解説する。


Illustrator CS5の「遠近グリッド」を使ったイラストサンプル

セッションのポイント テクニカルイラストの昔と今を知る
イラスト品質の評価観点
3D CADデータの活用法
制作依頼(発注)時のポイント
※キャラクターイラストに関する内容は対象外としています。
形式 講義、事例紹介
対象者 メーカーの発注者
マニュアル品質管理部門の担当者
ディレクター
チェック担当者
講師 久保拓也 (株)情報システムエンジニアリング
松岡 毅 (株)キテックス
定員 京都30名

特05 メディア・ユニバーサル・デザインの実践
~必要な情報をより多くの方へ正しく伝えるために~
内容

人間は情報の87パーセントを視覚から得ていると言われており、テレビや新聞、雑誌、書籍、インターネット、掲示物など、私たちの身の回りには「目で見る」メディアがあふれている。視覚から得られる情報の中には、災害情報や病気、法律・規制に関わるもの、権利の行使にかかわるものなどさまざまな情報が含まれており、これらの重要な情報を誰もが適切に受け取られるよう視覚メディアにも工夫が要求されるようになってきた。
必要な情報を多くの方へ正しく伝える方法としてまず考えられるのが、テクニカルライティングによる文章の分かりやすさと正確さではないだろうか?さらにテクニカルライティング技術と併せて、使用する文字の大きさや配置、色の工夫などを施し重要な情報を優先的に伝えるメディアのデザインにも目を向ける必要性が増している。
多様化する情報社会の中で、伝えたい情報や伝えるべき情報を正確に伝達するために生み出されたものがメディア・ユニバーサル・デザインである。高齢化社会の進展による高齢者の増加、弱視者や海外の方々の増加などにより、メディア・ユニバーサル・デザインへの期待はさらに高まっているため、メディアを企画するご担当者はもちろんのこと、制作のご担当者も今後、避けては通れない対応であると言っても過言ではない。
このセッションでは、健常者はもちろんのこと、高齢者、弱視者、海外の方々も含むすべての人を対象としたメディアのデザインとは一体どのようなものなのか、また、すべての人に喜んでいただくことができるメディア・ユニバーサル・デザインを実践するためにはどのような工夫が必要なのか事例を使用して具体的に解説する。

セッションのポイント 我が国におけるユニバーサル・デザイン関係法整備について
視覚メディアに対する不満とはどのようなものなのか
メディア・ユニバーサル・デザイン5原則の解説
視覚メディア最適化エレメントの解説
メディア・ユニバーサル・デザインの事例紹介(配慮すべき点や改善ポイントの解説)
形式 講義、事例紹介
対象者 ディレクター
マニュアル企画者
デザイナー
テクニカルライター
講師 伊藤 裕道 メディア・ユニバーサル・デザイン協会
定員 京都30名

特06 使用説明とコンプライアンス ~関連する法規・制度を理解して記載漏れを防ぐ~
内容

コンプライアンスとは法令遵守と訳される。コンプライアンスの基本は自らの義務を果たし、他者の権利を侵害してはならないということである。
使用説明を制作するにあたり、なぜこの項目や文章を決まりきったように掲載しなければならないのだろうか―と思ったことはないだろうか。本セッションではテクニカルコミュニケーターとして知っておくべき法律や制度を改めて学ぶ。そして法律・制度を守ることがユーザーの利益を守り、同時に企業の利益を守ることになることを多くの事例を通して理解する。
◆取り上げる法律・制度
・ユーザーを守るための法律として
  製造物責任法(PL法)、消費生活用製品安全法
・企業を守るための法律として
  知的財産権の全般、著作権法、商標法、意匠法、不正競争防止法
・このほかに
  情報セキュリティー、環境関連の法律・制度、言語法など

さらに、法律で規制されているわけではないが、ユーザーが自主的・合理的に製品選択ができる情報を提供するべきだという観点から公正競争規約、表記上の留意点について説明する。

◆セッションの目標
・使用説明制作に関連する各種法律や制度の背景と内容を理解し、必要に応じて他者に説明できるようになる。
・一見「いつも同じ」事項のチェック作業などへのモチベーションを形成し、記載ミスを回避する。
・日本および世界の社会的状況に目を向ける習慣をつけ、制作業務の視野を広げる。

セッションのポイント 本セッションは今年8月に刊行予定の「トリセツのつくりかた:制作実務編」の内容に沿って構成する。
事例が豊富。
いくつかの演習課題を通じて理解を深める。
形式 講義、演習
対象者 ディレクター
テクニカルライター
メーカーや制作会社の取扱情報の管理者
講師 市川 美知 産業能率大学講師、東京電機大学講師
定員 京都30名

特07 インフォメーションデザイン
~テクニカルコミュニケーターが身につけたい情報のビジュアル化~
内容

マニュアル作成の現場では、フォーマットを決めて定型的に作る従来型の冊子マニュアルに加えて、より早い理解のためにクイックスタート/リファレンスガイドなど、ビジュアル化の巧拙が善しあしの評価基準になるガイダンス・マニュアルの要望が増えている。
情報構造を定型から非定型に変化させる作業で、マニュアルの重要要件である検索性、情報導線、優先順位などの基本とその理解があっても、肝心のビジュアル化が欠けているために、贅沢に色を使って綺麗に見え、読んでみようと目を惹いても、よく読むとちぐはぐでわかりにくいモノになっている残念なモノを世の中で見かける。
制作の過程で求められるビジュアル化=インフォメーションデザインの重要さを理解し基本を身につけることで、情報は最短で理解できるより魅力的な媒体に生まれ変わる。
この基本は人とモノとのコミュニケーションの場において、紙や電子などさまざまな媒体特性でも価値観は同様である。
このセッションでは、日々の制作において、まず対象であるモノの訴求ポイントをビジュアル化する基本を紹介する。
そしてその情報を伝えるときに、図・文字・レイアウトの構成要素をどのようなカタチで組み合わせ、おのおのの相乗効果を活かして構成してゆくか?絵や図の情報を見せる、文字情報を読ませる。そしてそれら情報を整然とビジュアル化して魅せることでより深い理解を得られる手法を紹介する。

セッションのポイント 対象物との付き合いかた。インフォメーションデザインを理解する。
情報の優先順位と導線/エディトリアルデザイン/自由レイアウトの考えかたや提供目的を考慮したデザイン/媒体特性におけるデザイン配慮手法を紹介する。
ワークショップ/目線の誘導を配慮した情報をどのようにデザインするかを考える。
情報構造を理解してどのようにビジュアル化するかを考える。
形式 講義、一部ワークショップ実施
対象者 ディレクター
テクニカルライター
講師 粟辻 聡 ソニー(株)
定員 京都30名