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パ10 | 理系クンが書くマニュアルが読みづらい!? |
内容 | 昨年の暮れ、日経ビジネスオンラインに「『ワタシの夫は理系クン』鼎談・その1」として、「理系クンが書くマニュアルが読みづらい理由」という記事が掲載され、一時日経ビジネスオンラインの記事ランキング1位になった。マニュアルネタは盛り上がるようだ。 この記事を読んでみたら、以下のようなことが書かれてあった。 渡辺 マニュアル。『ワタシの夫は理系クン』でも取り上げたんですけど、我が家でもよく話題に上りますよ。私にはなぜだかマニュアルは読みにくい。夫はそんなことないみたいですけど……。 福地 本来なら、マニュアルは開発側とユーザーのギャップを縮める手段なんだけど、そのマニュアルがギャップの象徴みたいになっていますよね。とても大きな問題です。 渡辺 すごく不思議だったんですね。どうして私が読みこなせるマニュアルが少ないのか。電子レンジを買ったとき、「レンジで温める秒数を自分で決めるにはどうすればいいの?」という基本中の基本のところを探していたら、一向に出てこなくて。最初に「加熱の仕組み」から始まって、それぞれの部品の説明、温めボタン+(プラス)で20秒温まります、とか書いてあるわけ。ええっ?毎回足し算して決めなきゃいけないの?と焦っていたら、マニュアルの最後のほうになってようやく「ダイヤルを回して秒数を決める」が出てきたんですね。もう倒れそうでした。 福地 機械を開発する側と、それを使うお客さんの間には、機械に対する考え方に大きなギャップがあるんですね。僕の研究分野である「インターフェイスデザイン」の研究でもよく話題になるんですけれども。 我々にとってはショッキングな内容の鼎談をされたお二人をパネリストにお呼びして、このお二人と実際にマニュアルを制作している者が対話し、『理系vs文系』をネタに、多様化してきている顧客の要望にどのように応えていくのかを議論する。そのうえで、現在求められているテクニカルコミュニケーターの役割とスキルを探りたい。 ■セッションのポイント 1)このテーマの取っ掛かり -テクニカルコミュニケーターは理系、文系? -理系、文系の違いって何? 2)顧客多様化の現状と対応 -多様化する顧客の現状を考える 3)顧客の多様化に対応したマニュアルとは -テクニカルコミュニケーターの役割は何か 4)顧客の喜びのお手伝い -そのために必要なスキル 5)理系開発者やデザイナーとのコミュニケーション術 6)顧客満足を引き出す技術、マニュアルを読ませる技術 |
キーワード | 顧客の多様化、人とモノを結ぶ、理解の法則 |
コーディネーター | 新井 將未知 日本ビクター(株) |
パネリスト | 福地 健太郎 明治大学 山田 とし子 パナソニック(株) 渡辺 由美子 フリーライター(『ワタシの夫は理系クン』NTT出版の著者) |
企画担当者 | 新井 將未知 日本ビクター(株) 園田 治 (株)情報システムエンジニアリング |
対象者 | ディレクター テクニカルライター デザイナー マニュアル企画担当者 メーカーのマニュアル部門責任者 |
パ13 | “現場のニーズ”に応えるサービスマニュアルの制作 ~課題解決を実現するTCの力~ |
内容 | 本パネルディスカッションは、昨年京都で開催された「サービスマニュアルの制作改革」の続編である。 昨年は、自動車業界、半導体製造装置業界、家電業界における、それぞれのサービスマニュアルの制作実態、およびサービスマニュアルを使う側からの問題提起に対する解決策を探った。サービスマニュアルを使う側として、家電業界のサービス現場の方の意見を中心に議論したが、主に修理対応となる家電業界と定期メンテナンスが主体の業界とでは、サービスマニュアルの位置付けが大きく異なった。家電業界では、事前に用意されるサービスマニュアルよりも、故障が発生してから作成される修理事例集の方が、使用頻度は高く、重要視されている。ところが、定期メンテナンスが必要な業界では、事前にメンテナンス内容の習得が必要なため、その内容をまとめたサービスマニュアルが作成され、使用されている。また、定期メンテナンスを円滑に進めるための事前教育も行われている。 今回は、定期メンテナンスが必要な業界に焦点を絞り、サービス現場の声を聴く。 サービス現場が必要とするサービスマニュアルとは何かを明らかにし、制作側がどのように対処して提供できるか、また制作側にどのようなスキルが必要なのかを議論する。 なお、昨年のパネルディスカッションでは、質疑応答の時間を確保できなかったため、昨年の内容に対する質問も含め、サービスマニュアルの制作で困っていることなどを事前にお知らせいただき、当日パネリストから回答する形式をとる予定である。 パ13アンケート用紙(Word) ■セッションのポイント サービス現場の声 1)サービスマニュアルがどのように使われているのか? 2)本当に必要なサービスマニュアルとは? 3)サービス担当者は、どのようにして製品知識を習得しているのか? サービスマニュアルの制作現場 1)どのようなサービスマニュアルが求められ、制作しているのか? 2)どのようなプロセスでサービスマニュアルが制作されているのか? 3)最適な制作手段とは? 4)伝達方法は? 5)サービスマニュアルの制作側に必要なスキルは? また、その教育は? |
キーワード | サービス現場の声、選択と集中、制作手段、伝達手段、制作スキル |
コーディネーター | 西村 宏之 (株)テックコミュニケーションズ |
パネリスト | 上神 政也 マツダエース(株) 宮川 卓 (株)テックコミュニケーションズ 林 喜一 富士ゼロックス東京(株) |
企画担当者 | 岡本 浩 (有)ユーザーフレンドリー 小林 智 (株)テックコミュニケーションズ 西村 宏之 (株)テックコミュニケーションズ 宮崎 邦明 エニシード(有) |
対象者 | メーカーのマニュアル部門責任者 マニュアル企画担当者 |