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TCシンポジウム2007 プログラム詳細

パネルディスカッション(東京)

タイトル

パ01 マニュアル制作における校正支援ツール活用のポイントを探る
~ツールに何を期待するのか ? 何ができるのか ?~
パ02 いま、ライターに何が求められているのか
~紙でも電子でもWebでも、大切なのは表現力~
パ03 安全表記と取扱説明書の役割
~取扱説明書に表記する内容を見直そう~
パ04 ユーザーにとって魅力のある取扱説明情報とは ?
パ05 見直そう! アジア市場向け製品取扱情報
~現地事情と将来ビジョン~
パ06 新しい取り扱い情報の「説明とビジュアル表現」
~紙・電子を問わずやさしく・効果的に伝えるには~
パ07 変貌するテクニカルコミュニケーションの制作現場
パ08 多言語展開もエコの時代
~制作現場のシンプル・イズ・ベストを探る~


詳細

パ01 マニュアル制作における校正支援ツール活用のポイントを探る ~ツールに何を期待するのか ? 何ができるのか ?~
内容

製品が多様化/複雑化/高機能化する中、多くの企業では、短サイクル多品種生産を強いられる状況が日常化しつつある。マニュアル制作の現場では、これらに対応するため、短期間に大量のマニュアルを制作しなければならない。制作時間の短縮に伴い、校正にかけられる工数を十分確保することが難しくなってきている。
また、マニュアルの品質を一定に保つには、制作にかかわるたくさんの人の労力が必要であり、掲載されている情報が正しいことはもちろん、適切なルールに従った用語の統一、レイアウトなどチェック項目も多岐にわたるが、このような総合的な知識を持つ校正担当者も不足しがちで、校正結果にばらつきが生じ、品質の低下を招きがちである。
このような状況の中、校正支援ツールが注目を浴びつつある。マスメディアなどの出版物を扱うところでは、校正支援ツールを導入することで、発信する情報の品質の低下を防止していると聞く。マスメディアなどで実際に校正支援ツールを活用している方の成功事例を通して、ツールの導入がマニュアル現場でも有効であるかを考える。
また、既にマニュアル制作の現場で校正支援ツールを導入している方から、ツールの導入による校正作業の変化やツールの活用範囲を伺い、ツールの使いこなし術を探る。
校正支援ツールの活用では用語のデータベース化がカギといわれる。用語データベースの出来によっては、かえって品質の低下や工数の増加を招くこともある。実用に耐えうる用語データベースをいかに作ればよいのかも考察したい。

■セッションの内容

  • 校正作業を行う現場では、今、何が起こっているのか
  • 校正支援ツールとは
    • ツールの種類や特徴
    • 他ツールとの連携について
  • 校正支援ツールの導入事例
    • 導入の背景
    • 導入時の注意点
    • 導入後、どのように変化したか

■ディスカッション

  • マニュアル制作における校正作業とツールとの関係について
  • 校正支援ツールを効率よく使うためのポイントは何か ?

■用語データベースや、ワークフローについて考える

  • 今後期待されるツールや、ツールに取り込んで欲しい機能は何か ?
  • 校正結果や校正ツールに関する情報共有の効率をあげる方法は ?
キーワード 校正、用語統一、品質管理
コーディネーター 黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
パネリスト 生田 聡 オリンパス(株)
藤原 新也 (株)赤坂グラフィックスアート
梶谷 彰一 松下電器産業(株)
企画担当者

小林 久美子 (株)ルネサスソリューションズ
園田 治 (株)情報システムエンジニアリング

対象者 テクニカルライター
ディレクター
校正(チェック)担当者
用語管理担当者
標準化担当者

パ02 いま、ライターに何が求められているのか
~紙でも電子でもWebでも、大切なのは表現力~
内容

ここ10年ほどの取り組みとして、各メーカーは、自社商品のユーザーインターフェースIT技術の進展とともに、テクニカルライターの仕事の内容や表現媒体が大きく変化してきた。情報機器の分野においては1990年代から、GUIやウィザードといったインターフェース技術の進歩にともなって、1操作を1手順として説明する手法から、複数手順のグルーピングやユーザーが迷いやすいポイントを絞り込んだ説明が重視されるようになった。現在では、デジタル家電製品などにおいて手順情報自体が製品のディスプレイに表示されるようになったことにより、手順説明よりも、ユーザーの目的に応じて適切な機能を選択できるようにするための情報が強く求められるようになっている。
提供すべき情報の変化とともに、ユーザーが利用する製品取り扱い情報も多様化を続けている。Web上の製品情報やFAQ、活用事例などに加え、製品に組み込まれる操作支援メッセージや、実際のユーザーの利用体験が反映されるブログなど、多種多様な媒体においてわかりやすい説明が求められている。
本パネルでは、このような一大変化の中で、これからのライターに必要なスキルや意識のありかたを浮き彫りにしていく。パネリストには、マニュアルライティングの経験を持ちながら、現在では、Web、新聞・雑誌など、さまざまな媒体でライターとして活躍を続けている方々を迎え、実際の体験に裏付けられたトークとディスカッションを展開する。

各パネリストが執筆活動を行っている主な媒体は、次の通りである。
伊藤 華子: 雑誌、書籍、Web
土屋 勝: Web、携帯電話
波多野 絵理: 雑誌、Web、新聞

■主なトピック

  • 携帯コンテンツにおけるわかりやすさとは何か
  • Webコンテンツのライティングの実情
  • 雑誌記事と製品付属マニュアルの違い
  • 取扱情報と販促情報がオーバーラップする
  • 読者の関心を惹き付けるライティング手法
  • わかりやすさを生み出すための表現力
キーワード ライティング、ライター、表現力、Web、携帯コンテンツ
コーディネーター 雨宮 拓 オフィス・スクリプタ
パネリスト 伊藤 華子 フリーライター
土屋 勝 (株)エルデ
波多野 絵理 フリーライター
企画担当者

縄 淳一郎 (株)クレステック
道岡 悟史 リコー三愛サービス(株)

対象者 テクニカルライター
Webコンテンツのライター
マニュアル制作部門の管理者
Web制作担当者
サイト管理者

パ03 安全表記と取扱説明書の役割
~取扱説明書に表記する内容を見直そう~
内容

昨今、製品事故および欠陥商品のニュースが連日のように報道されている。
事故の未然防止は、基本的には、製品の供給側と使用する側の両方が適切に製品を取り扱い、管理することが重要である。しかし、安心・安全な情報は適切に取扱説明書に記載されユーザーが認識し得る状態になっているだろうか ?
取扱説明書は、すべての製品に付属していて、一番優位な場所とされる冒頭部分に「安全上のご注意」としてずらりと並んでいる。家電製品では30を超す個別警告表示が並んでいる。1995年に施行された製造物責任法(PL法)に対応すべき、工業会および各企業の担当者が、その当時決めた警告文および表記方法がそのまま継承され、現在に至っていることに起因しているようである。一度に脳に記憶される数は3~7個程度と言われ、現状の表記方法では多くのことを伝えようとし過ぎるため、危険が正しく伝わっていない。今回のディスカッションの中で意見交換したいと思う。
家電製品協会では、製品形態の多様化、社会通念の変化などを反映した安全確保のための情報提供のあり方について、WGを結成し取り組んでいる。
具体的な取組みは、警告表示のリスク分析の導入、取扱説明書での安全上の表現、警告表示のレイアウトなどである。また、昨年実施した「警告表示」に関する消費者調査結果から認知度、閲読率も紹介する予定である。
今回のパネルディスカッションでは、現在の状況を鑑みTORI-SETSU 2.0の時代にどのような安全および危険の回避情報を取扱説明書で消費者に伝えていくべきか、消費者側、製造者側、取扱説明書の制作者側からのそれぞれの現状の課題と今後の対応すべき方法も発表していただき、今後の警告表示の取扱説明の方向性を見据えていきたいと思う。

■主な討議のテーマ

  • 製品を安全に使用するためには ? (誤使用との関係は ?)
  • 製品の日常管理と異常時の処理の方法は ?
  • 企業、制作者側は何をやるべきか ?
  • ユーザーに何をしてほしいのか ?
  • 今後の警告表示の取扱説明に要望されるものは ?
キーワード 安全表記、警告表示、安心・安全、安全上の注意、維持管理、リスク分析
コーディネーター 徳田 直樹 (株)パセイジ
パネリスト 消費者代表
長見 萬里野 全国消費者協会連合会事務局長
佐野 真理子 主婦連合会事務局長【東京のみ】
製造者代表
植松 和夫  家電製品協会
制作者代表
石井 満 (株)シーエフメディアジャパン
企画担当者

石井 満 (株)シーエフメディアジャパン
岡本 浩 (有)ユーザーフレンドリー
都築 行博 岡村印刷工業(株)
徳田 直樹 (株)パセイジ

対象者 ディレクター

パ04 ユーザーにとって魅力のある取扱説明情報とは ?
内容

取扱説明情報の提供手段は、取扱説明書のみではない。これまでテキストとイラストで表現されていた説明は、提供メディアが電子化されることで、サウンドやムービーが表現素材として使用可能になった。さらに、インターネットの普及は、取扱説明情報が、製品とは別に提供されることを可能にした。製品を購入しなくても、取扱説明情報は読める/読まれる。
安心して使える紙のマニュアル。いつでも使える製品と一体化した組み込みマニュアル。製品を購入しなくても読めるインターネットのマニュアル。さまざまな情報提供メディアに囲まれたユーザーにとって、魅力的な情報とは何か、最適な入手経路は何か、最適な表現は何か、を考える。ユーザーの期待する取説、マーケットを意識した取説としての、TORI-SETSU 2.0像を探るディスカッションである。
パネルディスカッション07では、TORI-SETSU 2.0を制作現場から考える。興味のある方は、合わせて参加いただきたい。

  • 提供メディアとそれぞれの問題点(固有の問題と共通の問題)
  • 紙を超える紙の取扱説明書
  • 提供する情報(Webマニュアルなど)と生成される情報(ブログ)
  • 現状の情報提供環境(メディア)を前提にした、情報提供手段の検討
  • 現状の情報提供環境を前提にした、表現手段の検討
  • 現状の情報提供環境を前提にした、あるべきコンテンツの検討
  • 「知りたいことは全部インターネットにある」は本当か ?
  • 生き生きしたメーカー提供情報とは何か ?
キーワード コンテンツ、デザイン、ディレクター
コーディネーター 白旗 保則 グローバルデザイン(株)
パネリスト 清水 義孝 (株)クレステック
原田 徹朗 (株)レイ・クリエーション
山田 とし子 松下電器産業(株)
企画担当者

清水 義孝  (株)クレステック
田中 祥子 フリーランス

対象者 テクニカルコミュニケーター全般

パ05 見直そう! アジア市場向け製品取扱情報
~現地事情と将来ビジョン~
内容

昨年のTCシンポジウム2006では、TCシンポジウム史上初となった海外現地取材を行って中国市場向け製品取扱情報を採り上げた。この結果、中国特有の法制度の存在が今後の中国向け製品取扱情報に大きな影響を与えることが明らかになった。参加者からの反響の大きさをうけて、中国市場向け製品取扱情報を担当する組織がTC協会内に設けられ、以来活発な活動が続いている。
しかし、近年は中国以外のアジア各国も活況の様相である。本年3月に発表されたジェトロの報告によると、在アジア日系企業の中長期的な展望において、生産・販売拠点として、タイやシンガポールなどのASEANが有望視されていることも読みとれる。
そこで、各メーカーの進出状況や中国以外のアジア地域の経済発展状況など踏まえ、本年は、アジア圏まで対象範囲を広げて、改めてアジア市場向け製品取扱情報をテーマとして採り上げる。
昨年同様に可能な限り現地取材を行って情報を収集、これを提供するとともに、アジア市場向け製品取扱情報の将来について、現地事情に即してディスカッションする。
隣国である韓国の話題にもスポットをあて(数年前からTCに関する民間活動が活発化、韓国産業資源部から昨年、非営利団体として韓国TC協会が認可されている)、取扱情報の現状、市場からの要求、日系企業の取扱情報へのコメントについてなどを含めた情報を集め、パネル内での発表も予定している。
現地市場向け製品取扱情報を日本で企画する際に役立つ情報を整理して提供することを目標に、日本人担当者から見た実情に重点を置き、以下のようなテーマについて、事例などを織り交ぜながらディスカッションを試みる。アジア市場向けマニュアルローカライズを担当するディレクターや、関係する制作会社の方にぜひ参加していただきたい。

■対象地域
タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾などを予定。
中国大陸については主たるテーマとはしない。

  • 規制や関連法規はどうなっているのか ?
  • 取扱説明書の現状はどうなっているのか ?
  • 取扱説明書のニーズは日本とどう違うのか ?
  • 好まれるデザインや読者の視点に違いはあるのか ?
  • 制作現場はどんな様子なのか?
  • 主要なフォントや使用ツールなどの制作環境はどうなっているか ?
  • 中国大陸との差異は何か。共通するところはあるのか ?
キーワード アジア言語ローカライズ、韓国やASEANの現地事情
コーディネーター 徳武 修 (株)石田大成社
パネリスト 黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
三好 貴雅 ソニー(株)
浅野 治 ヤマハ発動機(株)
企画担当者

黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
徳武 修 (株)石田大成社

対象者 アジア市場向けマニュアルローカライズ担当ディレクター/制作担当者

パ06 新しい取り扱い情報の「説明とビジュアル表現」
~紙・電子を問わずやさしく・効果的に伝えるには~
内容

マニュアルコンテストの対象範囲拡大にも見られるように年々テクニカルコミュニケーターの守備範囲は拡大している。同時に取り扱い情報の利用シナリオが細分化し、「ビジュアル表現」中心の物から「文章(文脈)」中心の物まで表現・媒体を含め多岐にわたるようになってきている。提供形態としても、冊子,電子マニュアルが中心であったが,対象として「シートマニュアル/パッケージマニュアル/ラベル」などのパッケージ一体型,内蔵型へ拡大されている。
本パネルでは、比較的新しい分野の「シートマニュアル/パッケージマニュアル/ラベル」「かんたんご利用ガイド」「組み込み型」などを中心に取り上げ、住空間での適切な情報伝達とビジュアル(媒体)選択による新しいユーザーとの関係と適切な表現について議論を進める。 事例として「住生活にかかわるインフラや設備の中での取り扱い説明」、「白物家電品での取り扱い説明」、「デジタル家電の組み込み型取り扱い説明」などを紹介する。
討論では「情報記載量が制限されている媒体でユーザーに必須情報をどう伝え実行してもらうか」といった視点で情報量の厳選やビジュアル表現の活用方法、媒体の特徴を理解して組み立てる取り扱い情報の利用シナリオ構築などのポイントとは何かを議論する。同時に、各分野で特徴的なビジュアル表現や期待できる効果を理解した上で「やさしく・効果的に伝える」取り扱い説明の今後について探ってゆく。

■紹介事例

  • 住宅設備のラベル/簡易操作リーフの開発事例
    住宅建築や設計段階で使用者(居住者など)に提供される住設備関連の取り扱い説明ラベルやリーフレットなどの現状と制作事例を紹介
  • 「かんたんご利用ガイド」の企画/デザイン・制作事例
    白物家電系の取り扱い説明企画デザイナーによる簡単ガイドなどの開発ポイントと事例を紹介
  • デジタル家電の組み込み型取り扱い説明事例
    薄型テレビの電子取説において新たな表現媒体の可能性を追求した組み込み型トリセツの事例を紹介
キーワード ビジュアル 情報伝達
コーディネーター 吉川 明 (株)日立テクニカルコミュニケーションズ
パネリスト 市川 幸延 日立アプライアンス(株)
松村 健 松下電器産業(株)
宮崎 邦明  エニシード(有)
企画担当者

須井 教年 (株)日立製作所 
吉川 明 (株)日立テクニカルコミュニケーションズ

対象者 テクニカルライター
デザイナー
UI設計者
マニュアル企画者

パ07 変貌するテクニカルコミュニケーションの制作現場
内容

メーカーから提供される取扱い説明は、文字表現中心の取扱説明「書」から、複数媒体で提供される取扱説明「情報」となった。これにより、コンテンツ制作業務の中心は、ライティングからディレクションに移行しているように見える。実際の制作現場は、どのように変化しているのか ? そして、これからどのような準備をしていかなくてはならないのであろうか。
パネリストは、テレビ組み込み型マニュアル、パソコン表示のマニュアル、製品組み込み液晶パネル表示のマニュアルなどの制作者である。それぞれの、制作現場での変化と課題を語ってもらい、テクニカルコミュニケーターに求められる役割を洗い出す。マニュアルの変化に合わせて、テクニカルコミュニケーターに必要とされる技術と能力を確認したい。

  TORI-SETSU1.0 TORI-SETSU1.0 TORI-SETSU2.0
提供媒体 電子媒体 ?
中心業務 テクニカルライティング ディレクション ?
表現素材 テキスト+テクニカルイラスト (グラフィック(イラスト、写真)+ムービー(実写、アニメーション、3D)+テキスト)×カラー+サウンド(ナレーション、BGM、SE) ?
  • 現状のデジタルコンテンツの品質は高いレベルで管理されているか ?
  • メーカーのディレクターと制作会社のディレクターの違い
  • ディレクション作業がもたらす製造品質とユーザー品質の向上
  • テクニカルライターはディレクターになるのか ?
  • 作る物が変われば作り方も変わる(はず)
  • 提供メディアによるディレクションの違い
  • ディレクターとライター、デザイナーとの関係・作業指示・作業分担
  • アナログメタファーはもう不要 ?
キーワード テクニカルライター、ディレクター、ディレクション
コーディネーター 清水 義孝 (株)クレステック
パネリスト 酒井 裕智 (株)石田大成社
高橋 賢一 (株)ソフトディバイス
星野 初枝 日本ビクター(株)
企画担当者

新井 將未知 日本ビクター(株)
清水 義孝 (株)クレステック
下拂 伸一 アベイズム(株)

対象者 マニュアル企画者、テクニカルライター、ディレクター、デザイナー

パ08 多言語展開もエコの時代
~制作現場のシンプル・イズ・ベストを探る~
内容

各国の法律、販売会社からの要求などにより、マニュアルへの言語対応の要求は年々増え続けるばかりである。多機能商品を使うには、マニュアルを読む必要があり、それを自国語で読みたいとユーザーが要求するのは当然のことである。実際、昨年のシンポジウムの多言語関連のパネルディスカッションでは、「その国の言語で書かれたマニュアルが用意されているというだけで売り上げが多くなる」という話も出ていた。私たちは、そのユーザーの要求に応えていかなければならない。

多言語マニュアルの制作体制は、翻訳会社のネットワークの広がりや文字コード、フォント、アプリケーションの整備により、以前より充実してきている。しかし、求められる言語をただ翻訳するという従来どおりのやりかたで、増え続ける言語に対応していけるのだろうか ?
lメーカー側は、ユーザーが必要としている情報提供を行うにあたり、言語を増やしつつコストアップは極力避けたいという、難しい課題を抱えている。
l制作会社側は、相変わらず納入直前まで追加変更が入る状況下で扱う言語が増えるため、業務量だけが増えていき、納期に間に合わせることで精一杯、品質面の向上にまでなかなか力を注げない。
l翻訳会社は、マニュアルだけでなく、製品上のUI用語の翻訳も依頼されることが増えてきたが、それらがばらばらのタイミングで進むため、終盤になって発生する辻褄合わせの修正に追われることも少なくない。

このような状況の中で、私たちはユーザーが求める取扱情報を提供できるのだろうか ? 立場は違っても、高い品質のマニュアルを効率よく作りたいという思いは同じはず。従来のやりかたを見直し、多言語展開に関わるそれぞれが少しずつ工夫することで、高品質のマニュアルを効率よく作る手立てはないのだろうか ?

そこで、本パネルディスカッションでは、以下のことを切り口に、各パネリストがそれぞれの立場から、現在抱えている問題点を出し合い、どうしたら「シンプルなマニュアル」が作れるか、「シンプルな制作フロー」にできるのか、など、知恵を出し合う。

  • 情報整理、表現設計、ライティング面での工夫
  • 制作フローでの工夫
  • 翻訳展開の工夫
  • 急な変更への対応
キーワード 多言語展開、制作効率
コーディネーター 徳田 直樹  (株)パセイジ
パネリスト 北村 裕子  ソニー(株)【東京のみ】
中嶌 重富 アラヤ(株)
中村 哲三 YAMAGATA INTECH(株)
他1名 交渉中【大阪のみ】
企画担当者

北村 裕子 ソニー(株)
関 和佳代 (株)パセイジ
吹野 礼子 ソニー(株)

対象者 多言語展開マニュアルの担当ディレクター、制作担当者