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TCシンポジウム2010 プログラム詳細

パネルディスカッション(東京)

タイトル

パ01 情報ライブ感 ~ネット社会の“いま”と、マニュアルの“これから”を考える~
パ02 「オープン」の概念が翻訳を進化させる
~仕事の仕方はひとつじゃない ― 翻訳の新たな選択肢~
パ03 欧州向けマニュアルを語る
~欧州ユーザーの傾向は?マーケティングツールになり得るか?~
パ04 使用説明情報とユーザーを最適に結び付けるUIを考える
~Web技術(HTML、Flash®など)で構築されるUIを中心に~
パ05 OJT連動型教育プログラムへの提言 ~OJTの効果を高める秘策を探る~
パ06 テキストマイニングや最新検索技術を製品情報発信に活用する
パ07 マニュアル制作のプロセス改革!
~新しい枠組みによる、これからのマニュアル制作を考える~
パ08 コンテクストライティングとトピックライティング ~ライティングの進化に対応する~
パ09 新企画 しゃべり場!なりたい自分が見えますか?
~未来に羽ばたく若きテクニカルコミュニケーターたちへ~
パ10 理系クンが書くマニュアルが読みづらい!?
パ11 英文翻訳の品質を向上させる
~品質問題とその具体的解決法~
パ12 これからの紙マニュアル ~過去、現在から今後の紙マニュアルを考える~

詳細

パ01 情報ライブ感 ~ネット社会の“いま”と、マニュアルの“これから”を考える~
内容 Windows95の発売と共にインターネットが普及して10数年。物心ついたころにはパソコンやインターネットが生活環境にあり、「水」や「空気」のようにそれらを使いこなしてきた「デジタルネイティブ」が新入社員として社会参加を始めている。彼らはSNSやTwitterなど、ネットコミュニティで何の面識も無い人とつながり、情報交換することに抵抗を感じることはない。また知りたいことがあればGoogleで知識を獲得するなど、彼らの情報収集プロセスは会社に入ってからパソコンを覚えた世代とは異なる特性がある。
デジタルネイティブは製品について知りたいことがあっても、取扱説明書を読むことはまれである。自分が必要とする情報をGoogleで検索し、ネットから情報を引き出しているのである。自社のホームページにオンラインヘルプやFAQを乗せても、それらが検索結果の上位に表示されなければ利用されることもない。
ユーザーや社会環境が変化していく中、製品情報を紙やCD-ROMで伝達するような一方的な情報配信だけでは彼らのニーズに応えることは難しいと考える。圧倒的な速さでコミュニティを形成し、製品情報の受発信を始めたユーザーの登場という背景を踏まえ、テクニカルコミュニケーターは情報の送り手だけではなく、その受け手となるユーザーを巻き込んだ情報発信の仕方を検討する必要があるのではないだろうか。
そして、インターネット上には、メーカーが提供しきれなかった有益な情報がある反面、メーカーが意図的に非開示としている情報が開示される場合がある。進み行くネット社会の中でテクニカルコミュニケーターはマニュアルにどのような情報を記載し、どのようにかかわればよいのだろうか。ネット社会の現状を踏まえつつ、今後のマニュアルの“これから”を考える。
本パネルディスカッションでは、質問や意見を広く受け入れる仕組みとして、参加者によるグループディスカッションを実施する。本パネルの後半でパネリストに対する質問や意見をグループ単位でまとめてもらい、それにパネリストが回答することにより、パネルディスカッションをさらに発展させたい。

■セッションのポイント
1)テクニカルコミュニケーター主導で行われてきた情報提供から、消費者を取り込んだ情報提供のあり方を考える。
2)ネット社会に適した情報の伝達方法とは何か。
3)メーカーが提供する使用情報とユーザーがネットに記載する使用情報は共存共栄できるのか。その光と影を考える。
キーワード 情報提供のありかた、デジタルネイティブ
コーディネーター 永井 裕幸 富士ゼロックス総合教育研究所
パネリスト 太田 禎一 アドビシステムズ(株)
長谷川 恭久 デザイナー
平野 重成 富士ゼロックス(株)
企画担当者 日高 英夫 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
吉田 正志 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
対象者 マニュアル企画担当者
テクニカルライター
ディレクター
デザイナー

パ02 「オープン」の概念が翻訳を進化させる
~仕事の仕方はひとつじゃない―翻訳の新たな選択肢~
内容

ソフトウェア開発で活用されている「オープン環境」の考え方や手法をドキュメ ント制作(特に翻訳)に導入することを検討する。
「いかに効率よく翻訳するか」は、メーカー、制作会社、翻訳会社にとって重要な課題である。翻訳結果を翻訳メモリーという資産として蓄積して再利用する仕組みづくりが進められ、翻訳メモリーの考え方を実装した翻訳支援ソフトウェアは「いかに効率よく翻訳するか」という課題に対して一応の解決策を提示してきた。
しかしその一方で、翻訳支援ソフトウェアによる制限や制約といった問題が生じてきた。また、どのようにしたら、蓄積した翻訳資産を効果的に運用できるかという問題も重要な検討事項になってきた。多様化していくニーズに応えるためにも、記載内容が類似するような業種の情報もメモリー化するといった未来型の翻訳管理も考える必要がある。
そういった中で、SNSなどのユーザーコミュニティーで、ユーザー自身が製品情報、使用説明情報を翻訳する業態が現れてきた。また、自由に使用できるOmegaTなどの翻訳支援ツールが登場している。そして、組織を超えた翻訳資産の蓄積、共有を目指す団体が設立された。これら一連のことは、今後の翻訳を考える上で非常に示唆的である。
このセッションでは、従来の翻訳手法が抱える課題を踏まえ、従来とは異なるオープン化というアプローチから翻訳に取り組む事例を紹介し、オープン化が翻訳、さらにドキュメント制作に貢献する要素を探る。

■セッションのポイント
1)「オープン」とは何か?なぜ「オープン」にする必要があるのか
2)ユーザー参加型の仕組み
3)オープン環境でのプロジェクト管理とその課題
4)OmegaTなど自由度の高い翻訳支援ソフトウェアとその事例
5)「オープン」な翻訳支援ソフトウェアのメリットとデメリット
6)組織を超えて翻訳資産を共有するTDA(TAUSDataAssociation)
7)翻訳資産を公開することのメリットとデメリット
8)「オープン」な仕組みはTCの現場で有効か、可能性があるか
9)オープンな仕組みとどうかかわっていくべきか

■「オープン」の定義:
「オープン」: 誰でも自由に利用できるもの。そのために公開、共有されたもの
キーワード オープン化、翻訳
コーディネーター 中村 哲三 YAMAGATA INTECH(株)
パネリスト 斎藤 玲子  日本オラクル(株)
Mr. Jean-Christophe Helary (株)DOUBLET
河野 弘毅 (株)アイタス
企画担当者 深井 徳朗 アヴァシス(株)
小林 大介 アヴァシス(株)
中村 哲三 YAMAGATA INTECH(株)
対象者 オープンソースに関心がある人
制作/翻訳会社の翻訳担当者
メーカー責任者
翻訳発注の担当者

パ03 欧州向けマニュアルを語る
~欧州ユーザーの傾向は?マニュアルはマーケティングツールになり得るか?~
内容 輸出メーカーにとって、海外向けマニュアル企画制作は必須である。その際気になるのが、海外ユーザーへ向けての情報提示方法である。
日本向けマニュアル作成時に日本ユーザーを念頭に作成するのであれば、海外向けマニュアル作成時には当然海外向けユーザーを念頭に作られなければいけないはずである。しかし解決しなければいけない事項は多い。
・圧倒的に海外ユーザーについての情報が少ない
・海外といっても地域によりさまざまである
・個別最適していくだけのコストメリットがあるか  等々。
特に欧州は、ユーロ圏といえどさまざまな国々が存在し、それぞれに独自のさまざまな国々が存在し、それぞれに独自の言語を有する。それぞれ一か国語ずつマニュアルを用意せねばいけない状況もあるだろう。そのような場合、多言語マニュアルを作成しなければならず、1冊または1シートに何か国語かの言語を入れて作成することもある。このようなマニュアルは果たして欧州のユーザーに受け入れられているのだろうか?
また、最近マニュアルの電子化傾向があるが、欧州ユーザーにとって、それは受け入れられる状況なのであろうか?
また、欧米では、日本に比べ文字主体での情報伝達が有効と聞いていたが、最近見聞きするに欧州でもイラスト中心が受けやすいとも聞く。いったい本当にどちらが彼らにとってacceptableなのか?
一方、それぞれのメーカーにより事情は違うので一律に比較はできないが、様々な条件下、それぞれの土壌で努力して企画作成している現状は厳然としてある。そういう中、メーカーの中には、マニュアルにひとつのマーケティングツールとしての価値を見出している企業もあるようだ。
今回、海外の中でも特に欧州という地域に限定し、欧州向けマニュアルについて語り合いたい。 

■セッションのポイント
1)コンテンツの見せ方、情報構成面での、欧州ユーザーの好むマニュアルとは?
2)文字主体の情報提供がよいか、イラスト中心の説明がよいか。
- 多言語併記のマニュアルは欧州ユーザーにとってどう写るのか?
- マニュアルの電子化に対する欧州ユーザーの反応は?
3)それらの傾向は対象ユーザーによって違うのか?
4)各メーカーではどのような取組みで欧州向けマニュアルを企画作成しているのか。
tekomより参加のProf. Jurgen Muthigからは欧州事情を、メーカー側代表として藤井藤井氏(パナソニックビジネスサービス)、キヤノン取材をしていただいた高橋氏より、欧州マニュアル制作の取り組み、留意点を聞く。なお、今回は、マニュアルのコンテンツに照準を合わせる。昨年実施した経緯もあり、安全規制等のコンプライアンス情報については対象としない。製品もなるべくコンシューマー製品に焦点をあてる。
キーワード 海外ユーザー、企画、マーケティング
コーディネーター 黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
パネリスト 高橋 慈子 (株)ハーティネス
藤井 尚史 パナソニック ビジネスサービス(株)
Prof. Jurgen Muthig tekom
企画担当者 黒須 学 インフォトランス(株)
島田 能里子 ソニー(株)
対象者 マニュアル企画担当者
テクニカルライター
ディレクター
デザイナー

パ04 使用説明情報とユーザーを最適に結び付けるUIを考える
~Web技術(HTML、Flashなど)で構築されるUIを中心に~
内容 ユーザーが使用説明情報を入手する窓口となる「UI」のあり方について考察する。UIにもいろいろあるが、ここではWeb技術(HTML、Flash、Ajaxなど)を使って構築されるUIを中心に考察する。
Web技術を切り口にする理由は、それがUIを構築する主な技術の一つになってきているからだ。HTML、Flash、Ajaxなどは、ウェブサイトだけでなく、製品に同梱する電子メディアのコンテンツや、製品UIに組み込まれるガイド・ヘルプなどの制作にも広く使われるようになっている。
本セッションではまず、こうしたWeb技術を使った使用説明情報のUIにはどのようなものがあるかを整理し、UI分野におけるWeb技術の活用範囲を考察したい。
次に、使用説明情報のUIを企画してゆく段階で考慮しなければいけないポイントを整理していく。たとえば、マニュアルで提供する情報と、組み込みのガイド・ヘルプで提供する情報とでは、ターゲットユーザーが変わってくるのではないか。ユーザーのスキルや目的が違えば、提供する情報も違ってくるのではないか。媒体が違うと(PC向けウェブサイトなのか、同梱CD-ROMなのか、組み込みガイドなのか、など)、UIに求められることも違ってくるのではないか。UI構築に必要となるこうした重要な要素を整理しながら、使用説明情報の提供に最適なUIをどう導き出すかを考察したい。
次に、使用説明情報をWebで提供するときにクリアしなければならない近年の課題について考察したい。たとえば、恒久的に保持すべき情報(マニュアルなど)と、随時更新する情報(Tips情報やアップデート情報など)を、どう共存させればよいか。それらの共存は、使用説明情報を提供するUIにどう影響するか。また、ITスキルの違いやネットワーク環境の有無を超えて、すべてのユーザーに使用説明情報を提供するには、どうすればよいか。そして、スマートフォンやWebアプリなど、新しい分野のUIを構築するうえで、考慮しなければいけないことは何か。
こうしたポイントについてディスカッションしつつ、TC技術者はUI分野でどのような役割を担うべきか/担っていけるのか、考察したい。

■セッションのポイント
1)Web技術を使ったUIの大まかな整理
2)使用説明情報とターゲットユーザーを適切に結び付けたUIの事例紹介
3)ターゲットとなるユーザーをどのように想定し、UIをどのように構築するか。また、媒体や目的によって、UIはどのように変わってくるか
4)ITスキルの差異や、ネットワーク環境の有無を超えてユーザーに使用説明情報を届けるために、UIに求められることは何か
5)スマートフォンやWebアプリなど、新しい分野のUIについての考察
キーワード UI、Web技術
コーディネーター 清水 義孝 YAMAGATA INTECH(株)
パネリスト 一ノ渡 靖 富士ゼロックス(株)
鹿島 泰介 (株)日立情報システムズ
北村 哲弥 (株)セカンドファクトリー
企画担当者 平本 肇 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
益満 誠一 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
吉川 明 (株)日立テクニカルコミュニケーションズ
対象者 マニュアル企画担当者
ディレクター
UI設計者

パ05 OJT連動型教育プログラムへの提言 ~OJTの効果を高める秘策を探る~
内容 昨年のパネルディスカッション『「基本能力」選抜から育成への転換』では、多角的に教育プログラムを考察した。その中で成果を上げるには「教える順序」があることが見えてきた。そこで今年は、具体的な「教育プログラムを作る」段階に進みたい。
現在多くの制作現場では、新人教育はOJTが中心であり、加えて合間に社内外のTCセミナーなどの受講が行われている。OJTは教える側にとって便利なやり方ではあるが、反面、教育プランが立てにくく、行き当たりばったりになりがちである。しかし、教える側も自らの仕事を抱えているため、教育に時間を割くのは困難である。そのため、効率の良いOJTのやり方が整理されないまま、ただ業務を行わせている制作現場も多いのではないだろうか。同時に、いまだOJTが体系化されていないため、教材にしている業務で、どのような能力・知識などのコンピタンスが獲得できるのかも不明確である。
現在、TC協会の産学協同プロジェクトでは、テクニカルコミュニケーターが獲得すべきコンピタンスのリストを作成している。そこで本パネルディスカッションでは、そのコンピタンスリストを用い、OJTで獲得できるスキルを整理したい。日常的に制作現場で行われているOJTとコンピタンスリストを照らし合わせて「見える化」し、OJTに利用される各業務がどのような位置付けで、どのような役割を果たすのかを検討する。
その上で、今のやり方で不足はないか、不足がある場合はどのように補うのかなどを検証し、OJTを利用した体系的な教育プログラムを考えたい。
OJTを「見える化」することは、育成される側にとっても自分の成長をひとつひとつ確認でき、次のステップに進む意欲の向上につながるはずである。
OJTにより知識や経験を効果的に身に付け、自ら考え行動する人材を育てるための教育プログラムが作られることを期待したい。

■セッションのポイント
1)研修やセミナーなどで取得した知識と現場の業務との照合
2)コンピタンスリストとOJTの照合
3)教育を受ける側が成長の度合いを実感できるしくみ(OJTの「見える化」)
4)業務の難易度に照応するOJTを用いた教育プログラム
5)よくできた課題(目からうろこが落ちる課題)とは
キーワード 人材育成、教育
コーディネーター 徳田 直樹 (株)パセイジ
パネリスト 遠藤 幸夫 ヤマハ(株)
清水 義孝 YAMAGATA INTECH(株)
吉田 栄一 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
企画担当者 三波 千穂美 筑波大学
下拂 伸一 アベイズム(株)
関 和佳代 (株)パセイジ
徳田 直樹 (株)パセイジ
対象者 教育や人材育成の担当者および関心がある人

パ06 テキストマイニングや最新検索技術を製品情報発信に活用する
内容 テキストマイニングは、データベースのような構造化データに対するマイニング技術を、構造化されていないテキストデータに対して適用しようという発想から現れた技術である。顧客の声からクレームや多く語られる話題を抽出する技術として発展し、コール分析やマーケティング調査などに分析目的で使われている。校正支援ツールなどにおいては、文章解析の基礎技術としても利用されている。
このテキストマイニングをもっと戦略的に前むきに活用できないだろうか。口コミ分析やWebマイニングというマーケティング的な考え方は以前からある。しかし、顧客満足度やブランド価値創造までつながるような具体的な手法として取り入れられていないことは否めない。ツール本来のアンケート分析などの使い方を踏まえたうえで、ちょっと頑張ればできる具体的な活用手法を検討する。
また、従来のテキスト検索技術の中には、過去データの検索・利用に有効なテキストマイニングの技術が取り入れられたものや、かな漢字変換と検索がシームレスに行えるツールもでてきている。Webで一般化しているテキスト検索技術を、取説の過去データ流用に活用する具体的な方法も検討する。
これまで取説の過去データの利用や部品化には、構造化と呼ばれる作業が不可欠だといわれてきた。しかし、テキストマイニングや検索技術の進歩はこの前提を変えようとしている。自動組版のための構造化は、過去データの有効利用を目的とする場合には省略も可能だ。
テキストマイニングや検索のツールに加えて校正支援ツールを組み合わせれば、「検索→校正→評価・分析」というPDCAサイクルをカバーすることも可能だ。
●活用方法1:口コミ分析の具体案
商品発表直後の口コミ情報をテキストマイニングすると、市場の第一印象、コンセプトや訴求点との差異を評価できる。
→Webでの製品情報発信や取説の企画にフィードバック
●活用方法2:マニュアル分析の具体案
マニュアルをテキストマイニングすると、係り受けでの表記揺れ特定、辞書登録すべき語句検出ができる。
→より高品質に校正支援。用語統一業務の裏づけデータの入手
●活用方法3:過去データの流用を構造化レスで実現
検索結果から類似文書を検索し、流用元とする文章を探し出せる。
→構造化されていないテキストデータを検索。部品として流用する箇所を選定

■セッションのポイント
1)テキストマイニングとは?
2)テキストマイニング活用にあたっての課題
3)テキストマイニングが有効な分野とは?
4)グーグル検索などに示されている検索技術の有用性を取説に取り込むには?
5)テキストマイニングや検索技術をPDCAサイクルに活用するには?
キーワード テキストマイニング
コーディネーター 若山 陽介 (株)情報システムエンジニアリング
パネリスト 石沢 朋 (株)ジャストシステムジャストシステム
塙平 昇 伊藤ハム(株)
霜田 剛平 KDDI(株)
企画担当者 黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
対象者 Web における製品情報コンテンツの企画担当者
マニュアル企画・制作担当者
品質管理担当者
構造化文書作成支援システムの関係者

パ07 マニュアル制作のプロセス改革!
~新しい枠組みによる、これからのマニュアル制作を考える~
内容 近年、新製品が市場に投入されるまでの期間が短くなるに従い、マニュアル制作期間も短くなってきている。一方では、製品の多機能化が進み、複雑な操作説明を分かりやすくするといった表現技術も同時に求められている。メディアの進化により、製品に同梱される紙マニュアルのほかに、CD-ROMやWebへの対応も迫られている。
このような多種多様の要求を、マニュアル制作部門では、限られた資源と時間の中で運営するにあたり、各工程をどう最適化するかを考える必要が出てきている。
本セッションでは、このような状況に対応すべく体制を整えた方々の話をメインに、組織改革をした事例、既存の組織内で制作プロセスを改革した事例、そして、ツールの進化により起こる制作プロセスの改革などについて話し合いたい。
このような改革事例が増えてくれば、これからのマニュアル制作は、企画、マーケティングからカスタマーサポートまで、製品のライフサイクル全体にかかわる場面も増えてくるのではないかと考えられる。
マニュアル制作プロセスは、個々に状況が違うためひとつの手法に集約されることはないが、本セッションへの参加により、制作プロセスを見直す機会になればと考える。

■セッションのポイント
1)取扱説明から使用説明へ
-購入前に製品情報を提供するメディアとしての役割を持つようになった
-短納期、コスト削減と同時に販売支援にも通用する品質が求められ始めた
-ユーザー層の多様化により、事故防止のための啓発活動としての役割が強まってきた
2) 現状打破のための制作フローを考える
-使用説明制作の目標を再定義する
-媒体(紙、電子メディア)の違いによる制作フローの違いを克服する
3)制作プロセスの革新により、制作現場はどう変わるか
-マニュアルを、より早く、より安く作る要(かなめ)を整理する
-著名なツールのバージョンアップにより可能となった工程統合を活かす
-XML技術に「使われる」のではなく、「使いこなす」
4)開発/設計者が作るマニュアルと、マニュアルの専門家が作るマニュアルの違い
-テクニカルコミュニケーションの立場からユーザーインタフェースの追求
- マーケットイン志向への対応
5)将来展望を考える
-シミュレーションなどの実機がない場合のユーザー体験情報の提供を考える
- 業種や業態によって制作プロセスはどう変わるか
- よい循環を生む制作プロセスを考える
-制作プロセスに合った新しい組織作りを考える
- 他部門との連携や、役割分担の変更をスムーズにするのに必要なものは何か
キーワード 制作プロセス、コミュニケーション
コーディネーター 長久保 律子 (株)富士通ラーニングメディア
パネリスト 井上 彰  日本ビクター(株)
工藤 昌良 東芝テック画像情報システム(株)
黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング
企画担当者 新井 將未知  日本ビクター(株)
工藤 昌良 東芝テック画像情報システム(株)
小林 久美子 (株)ルネサスソリューションズ
中澤 明 (株)PTCジャパン
対象者 メーカーのマニュアル部門責任者
マニュアル企画担当者
ディレクター

パ08 コンテクストライティングとトピックライティング ~ライティングの進化に対応する~
内容 1970年代以降、マークアップ言語や構造化文書が登場して以来、「トピックを単位とするライティング」という概念が生まれ、最近では、DITAのライティング手法としても「トピック志向ライティング」が注目されている。一方で、TC協会が2009年に発行した『日本語スタイルガイド』では、テクニカルライティング技術におけるコンテクストの組み立てが取り上げられ、「コンテクストライティング」という言葉も使われ始めるようになっている。
このセッションでは、「コンテクストライティングとトピックライティング」をテーマとして取り上げ、従来のライティングとの違いを明かにするとともに、その可能性や特徴について検討する。また、その期待される分野と今後の方向性を俯瞰する。
従来のライティングでは、文の前後関係や伝達の前提となる了解事項を読者に提供し、それを手がかりにユーザーが理解を進める。しかし、現代のユーザーには、自分の必要な情報だけを拾い読みして、直感的に目に付いた情報だけを短時間に得たいという傾向があり、そのような傾向に対応した、よりストレートで感覚的なコンテクストの提供が求められている。
このような傾向には、情報に対する考え方や扱い方が変わってきたことだけではなく、メディア自体の変化も影響している。現代のユーザーに適切に対応するためには、新たなパラダイムに合致したライティングを身に付ける必要がある。こうした変化に対応するため、コンテクストライティングとトピックライティングの特徴を理解し、適切なライティング手法による情報提供が求められている。

■セッションのポイント
1)コンテクストライティングとトピックライティングの違い
2)トピックライティングは使用説明として成立するか
3)用語の定義
4)トピックライティングが有効な範囲
5)新しい時代に対応するためのコンテクスト提供
6)グローバルを意識した移植性のあるライティング
7)トピックライティングのルール
8)トピックの中におけるコンテクスト
9)トピックライティングを進めるうえでの問題点
10)どのように書くか、トレーニングの進め方
11)トピックライティングの効果
-テーマを減らし、語数を減らせるか
-翻訳しやすくできるか、コストを削減できるか
12)コンテクストライティングの効果
-よりよいユーザー体験の創出
-冗長性の排除
13)今後の展望
キーワード コンテクスト、トピックライティング、DITA
コーディネーター 今村 誠 三菱電機(株)
パネリスト 雨宮 拓 (財)テクニカルコミュニケーター協会
平林 あかね 丸星(株)
福山 真一 横河電機(株)
企画担当者 中村 哲三 YAMAGATA INTECH(株)
対象者 テクニカルライター/エディター
マニュアル制作担当者
メーカー責任者・担当者
制作会社責任者・担当者

パ09 新企画 しゃべり場! なりたい自分が見えますか?
~未来に羽ばたく若きテクニカルコミュニケーターたちへ~
内容 本セッションは、従来のパネルディスカッションのやり方をとらず、「しゃべり場」形式で進行する新しい試みである。パネリストと一緒に、予測不能のぶっちゃけトークに参加しよう!
今回のしゃべり場のテーマは「なりたい自分が見えますか?」だ。
若い世代の皆さんへ 「自分で考えろって言われても…」、「仕事ってどこまでやればいいの?」、「何を目指せばいいの?」などと悩んだことはないだろうか。
中堅・ベテランの皆さんへ 「どうすれば自分で考えて動いてくれるのか」、「そのくらい言われなくてもわかるだろう」などと思ったことはないだろうか。
いつの時代も、若い世代と中堅・ベテラン世代との世代間ギャップが語られている。我々TCの制作現場でも、若い世代は「先輩・上司のいうことがよくわからない」といい、中堅・ベテラン世代は「教えてもなかなか覚えない」と嘆く。社会情勢や育った環境などの変化と共に、「伝えかた」も変わってきているのかもしれない。
そこで本セッションでは、若い世代と中堅・ベテラン世代が本音で語り合い、若い世代が成長していくには、お互いどのように取り組めばいいのかを探りたい。本セッションに参加した人それぞれが、自ら動いていく原動力をつかみ取っていただければ幸いである。

■セッションの流れ
前半:若い世代の皆さんが日ごろ抱えている悩みや思っていることを自由に皆さんが日ごろ抱えている悩みや思っていることを自由にが日ごろ抱えている悩みや思っていることを自由に語っていただく。
・前に進めなくなる(どうしていいかわからなくなる)ときって、どんなとき?
・成長していると感じるときは?
・会社(先輩・上司)が自分に期待していることとは?
・一人前のテクニカルコミュニケーターってどんなイメージ?
・どんなテクニカルコミュニケーターになりたいと思う?
後半:前半の話題について、世代を超えてさまざまな角度から共に考え、互いにどのように取り組めばいいのかを探る。
■企画者からのメッセージ
若い世代の皆さんへ
日ごろ思っていることをぶっちゃけて話すいい機会です。また、同世代の仲間や先輩・上司世代の考えや経験を聞くチャンスでもあります。自分を成長させるきっかけをつかんでください。
■中堅・ベテランの皆さんへ
若い世代が日ごろ考えていることをじっくり聞いてみましょう。人と組織が共に成長していくためのヒントがつかめるに違いありません。
キーワード 人材育成、教育
コーディネーター 三波 千穂美 筑波大学
パネリスト 勝田 豊彦 ハイテクノロジー・コミュニケーションズ(株)
神谷 昌宏 (株)クレステック
松尾 弥生 (株)イデア・インスティテュート
丸山 裕衣 (株)石田大成社
企画担当者 三波 千穂美 筑波大学
下拂 伸一 アベイズム(株)
関 和佳代 (株)パセイジ
徳田 直樹 (株)パセイジ
企画支援 鹿野 弘昌 (株)日立テクニカルコミュニケーションズ
高崎 正雄 (株)パセイジ
対象者 教育や人材育成の担当者および関心がある人
若手テクニカルコミュニケーター
新人テクニカルコミュニケーター

パ10 理系クンが書くマニュアルが読みづらい!?
内容 昨年の暮れ、日経ビジネスオンラインに「『ワタシの夫は理系クン』鼎談・その1」として、「理系クンが書くマニュアルが読みづらい理由」という記事が掲載され、一時日経ビジネスオンラインの記事ランキング1位になった。マニュアルネタは盛り上がるようだ。
この記事を読んでみたら、以下のようなことが書かれてあった。


渡辺 マニュアル。『ワタシの夫は理系クン』でも取り上げたんですけど、我が家でもよく話題に上りますよ。私にはなぜだかマニュアルは読みにくい。夫はそんなことないみたいですけど……。
福地 本来なら、マニュアルは開発側とユーザーのギャップを縮める手段なんだけど、そのマニュアルがギャップの象徴みたいになっていますよね。とても大きな問題です。
渡辺 すごく不思議だったんですね。どうして私が読みこなせるマニュアルが少ないのか。電子レンジを買ったとき、「レンジで温める秒数を自分で決めるにはどうすればいいの?」という基本中の基本の所を探していたら、一向に出てこなくて。最初に「加熱の仕組み」から始まって、それぞれの部品の説明、温めボタン+(プラス)で20秒温まります、とか書いてあるわけ。ええっ?毎回足し算して決めなきゃいけないの?と焦っていたら、マニュアルの最後のほうになってようやく「ダイヤルを回して秒数を決める」が出てきたんですね。もう倒れそうでした。
福地 機械を開発する側と、それを使うお客さんの間には、機械に対する考え方に大きなギャップがあるんですね。僕の研究分野である「インターフェースデザイン」の研究でもよく話題になるんですけれども。


我々にとってはショッキングな内容の鼎談をされたお二人をパネリストにお呼びして、このお二人と実際にマニュアルを制作している者が対話し、『理系vs文系』をネタに、多様化してきている顧客の要望にどのように応えていくのかを議論する。そのうえで、現在求められているテクニカルコミュニケーターの役割とスキルを探りたい。


■セッションのポイント
1)このテーマの取っ掛かり
-テクニカルコミュニケーターは理系、文系?
-理系、文系の違いって何?
2)顧客多様化の現状と対応
-多様化する顧客の現状を考える
3)顧客の多様化に対応したマニュアルとは
-テクニカルコミュニケーターの役割は何か
4)顧客の喜びのお手伝い
-そのために必要なスキル
5)理系開発者やデザイナーとのコミュニケーション術
6)顧客満足を引き出す技術、マニュアルを読ませる技術
キーワード 顧客の多様化、人とモノを結ぶ、理解の法則
コーディネーター 新井 將未知 日本ビクター(株)
パネリスト 福地 健太郎 明治大学
山田 とし子 パナソニック(株)
渡辺 由美子 フリーライター(『ワタシの夫は理系クン』NTT出版の著者)
企画担当者 新井 將未知 日本ビクター(株)
園田 治 (株)情報システムエンジニアリング
対象者 ディレクター
テクニカルライター
デザイナー
マニュアル企画担当者
メーカーのマニュアル部門責任者

パ11 英文翻訳の品質を向上させる
~品質問題とその具体的解決法~
内容 英文翻訳(マニュアル)の「品質」をどのようにして向上させるかということを(マニュアル)の「品質」をどのようにして向上させるかということを検討する。具体的な品質問題の事例を挙げながら、その解決法と恒久対策を検討していく。
多くのケースで、ローカリゼーション(多言語展開)のベースになるのが英文マニュアルである。その意味で、英文マニュアルは、メーカーにとって日本語マニュアル以上に重要な存在になる。正確でわかりやすい英文マニュアルが求められるのだが、その翻訳/制作工程において、日本語マニュアルの制作以上に、いろいろな種類の品質問題が発生する。そのなかには、全く予期し得なかったようなことも含まれる。そういった品質問題を工程ごとに取りあげながら、さまざまな角度から分析し、それぞれの立場から対策を講じていく。さらには、翻訳のベースとなる日本語をどのように書くべきかという日本語ライティングについても検討する。
英文マニュアルに関するパネルディスカッションで、一昨年はライティングの工程/内容をいかに「一般化」するかということを検討した。昨年は、内容を標準化するための「ガイドライン」について考えた。そして今年は、発注側と翻訳者がそれぞれのステージで行う具体的な「品質」チェックや品質向上活動について検証する。
■英文関連パネルディスカッションの流れ
2008年: ライティング工程/内容の「一般化」

2009年: 内容を標準化するための「ガイドライン」

2010年: 内容の具体的な「品質チェック」

2011年: 英文マニュアル「評価」(予定)

■セッションのポイント
1)英語ネイティブ(NES)と日本人(NJS)翻訳者/ライター
2)日英翻訳段階での品質向上のポイント
3)翻訳の際にNES翻訳者が注意すべき点
4)翻訳の際にNJSライターが注意すべき点
5)英文翻訳のマスターとなる日本語マニュアルの問題点
6)品質問題の事例
7)「品質チェック」の内容
8)翻訳のための日本語ライティングガイドライン
9)ライティング支援ツールの活用
10)英文マニュアル評価のポイント
11)日本発英文マニュアルの方向性
キーワード 日英翻訳、英文ライティング、品質改善
コーディネーター 中村 哲三 YAMAGATA INTECH(株)
パネリスト 牧田 克彦 (株)リコー
宮野 恭子 PFUソフトウェア(株)
諸田 久美 Roland(株)
Jeff Sawyer 日英翻訳者
企画担当者 立花 岳志 (株)川村インターナショナル
中村 哲三  YAMAGATA INTECH(株)
対象者 メーカー責任者・担当者
印刷会社担当者
翻訳会社担当者
日英翻訳担当者

パ12 これからの紙マニュアル ~過去、現在から今後の紙マニュアルを考える~
内容 近年のマニュアルは、PDF、HTML、動画など、さまざまな形式(形態)が使用されはじめ、紙マニュアルの位置付けが少しずつ変化してきた。製品情報が紙マニュアル集中から各種メディアへ分散していく中、紙マニュアルの必要性や用途は、大きな動きを見せている。
また、製品自体の多機能化が進み、より便利な機能が増えていきている反面、その情報がユーザーに伝わらずに、メーカー側とユーザー側にジレンマが生じているのではないだろうか。
こういった情報配信や製品の変革に対して、これからの紙マニュアルはどうあるべきかを考えていきたい。
このパネルディスカッションでは、メーカーやマニュアル制作会社の制作担当者をパネルリストに迎え、マニュアルの役割や見せ方など、制作時に検討した内容を語っていただき、マニュアルコンテストの歴史をたどりなら、近年の紙マニュアルの変遷を振り返っていく。また、ユーザー側の代表者を加え、ユーザーが必要とする情報や見やすさについての意見を聞きながら、メーカー側とユーザー側で理想とする紙マニュアルの今後のあり方を議論していく。

■セッションの流れ
1. 紙マニュアルの役割とそれに伴うコンテンツの変遷について
マニュアルコンテストの受賞作品を例にあげて、紙マニュアルの役割と見せ方の変遷を振り返る。また、ユーザビリティー向上に対する工夫についても語る。
2. メーカーが伝えたい情報、ユーザーが知りたい情報について
メーカー側ではオススメの機能について伝えたい、ユーザー側ではエコや安全に関する情報を知りたいなど、それぞれの立場で伝えたい情報、知りたい情報を話ながら、メーカー側とユーザー側の隙間を埋めていく。
3. 今後の紙マニュアルのアウトプットについて
情報配信や製品の変革を追いかけつつ、今後の紙マニュアルの役割とアウトプットを議論する。
■セッションのポイント
1)紙マニュアルの変遷
-役割(情報配信の中心から、他メディアへの分散)
-コンテンツ(記載情報、デザイン、ボリュームの変遷)
-ユーザビリティー向上の工夫
2)メーカー側とユーザー側の意見交換
3)今後の紙マニュアルの方向性
-他メディアとの役割分担
-今後の紙マニュアルのアウトプット
キーワード 紙マニュアル/優位性(他メディアに対しての優位性)
コーディネーター 徳田 直樹 (株)パセイジ
パネリスト 老松  啓子 (株)東芝OAコンサルタント
金丸 淳子 財団法人共用品推進機構
増山 龍太 ソニー(株)
企画担当者 石井 純生  (株)石田大成社
塩浜 伸二 (株)クレステック
対象者 マニュアル企画担当者
テクニカルライター
エディター
ディレクター
デザイナー