1999年度第2回理事会議事録
■日時:1999年6月3日(木) 15:00〜16:50
■場所:富士ゼロックス株式会社 中野坂上サンブライトツイン 会議室
■出席(敬称略):海保(筑波大)、阿部(阿部写真印刷)、雨宮(東芝)、
海住(FLM)、渡辺(十印)、小松(NTT-LS)、濱口(リコー)、手塚(日本電気)、
徳田(パセイジ)、中谷(日経印刷)、山崎、荒井(日立)、市川(ソニー)、
真次(アクシス)、丸尾(青松社)、鈴木(キヤノン) 田巻、鈴木(通産)
三堀、早川、黒田、金子、小田嶋、小谷、雨宮
■欠席(敬称略):稲垣(HTC)、一天満谷(松下電器)、岸(学芸大)、
倉持(富士ゼロックス)、田村(東京経済大)、八戸(都立科技大)
■議事
1.開会の辞(三堀事務局長)
2.挨拶(田巻 通産省機情局情報処理システム開発課 課長補佐)
3.報告事項
(1)会員状および会員増強結果報告
(2)TC技術検定試験3級実施報告および今年度の検定実施活動概要
(3)TCシンポジウム99準備進捗
(4)「TC協会マニュアル制作実務セミナー」企画案内
(5)受託事業進捗
(6)日本マニュアルコンテスト99関連進捗
4.審議事項
(1)予算修正案
(2)人事交代
5.閉会の辞(三堀事務局長)
■内容は、以下の通り
1.開会の辞(三堀事務局長)
定刻になったので1999年度第2回理事会を開催させていただく。
議事のほうは恒例に従って事務局のほうで担当させていただく。
2.挨拶(通産省機情局情報処理システム開発課 田巻課長補佐)
役所ではこの時期に人事異動が多いが、今年度も引き続き鈴木と私で担当させてい
ただくことになった。先ほど資料を拝見したが、新年度の事業が着々と進行している
様子がうかがえる。これも、理事の皆さまや事務局、会員各位の熱意と人力の結果と
思う。TCの世界は役所の内部でも知名度の低い地味な仕事ではあるが、地道に仕事を
していく中で社会への貢献を積み重ねていっていただきたい。
3.報告事項
(1)会員状および会員増強結果報告(資料)
三堀:理事各位の尽力によって法人会員は若干の伸びを示している。お手元の資料で
、マイナスの数字が示されている企業におかれては、今後ともさらなるご尽力を頂戴
したい。
(2)TC技術検定試験3級実施報告および今年度の検定実施活動概要(資料)
金子:平成10年度の3級技術検定については、実施報告書をとりまとめた。1999年2
月1日に実施した2回目の3級技術検定について、報告書に沿って概要をお伝えする。
今年度は初回に比べて合格率が低くなった。学科試験については、得点率が前年より
も下がっているが、実技試験については、今年度のほうが得点率の高い受験者が目立
った。初年度に比べて、初年度の受験者よりもTC技術の水準が低い傾向にある。これ
は、初年度受験者にベテラン技術者が多かったことや初年度のほうが試験への関心が
高かったことなどが考えられる
海保:問題作成グループで作った問題を独立にチェックする仕組みはないのか?
金子:問題作成担当者が相互にチェックしているが、完全に独立してチェックしてい
るわけではない。
海保:問題作成グループから完全に独立した少人数のグループが継続してチェックを
行い、実施するたびに合格率のばらつきが少なくなるような工夫が必要と思う。
金子:検定専門委員会で改めて検討させていただく。
三堀:初年度と今年度では、受験者層に差が大きかったことも合格率低下の大きな原
因と思われる。いずれにせよ、今後は合格率に大きなばらつきが出ないような対策を
講じたい。
金子:検定事業の今後の予定と課題についてご報告する。2000年3月までに3級試験を
実施の予定で準備を進めている。また、2級試験については、従来検討してきた1級
と2級ウィンドウの試験を統合してTOEICのようなスコア制とするなど、等級区分の見
直しを含めて再検討を開始した。このような区分の見直しについて、運営委員会で検
討を始めた。
海住:3級を初級として従来通りの合格判定を行うように残す意味は何か? 3級も含
めてすべてを統合化した方がよいのではないか。
金子:その点についても、検討はしたが、3級技術検定をこれまで2回にわたり実施し
てきたことを考えると、突然に合否判定を廃止するよりも、ある程度の継続が必要と
考えた。
海保:初級、上級という名前に問題がある。初級を合格したなら、次は上級にも合格
したいと考えるのは、受験者の自然な感情だろう。たとえば初級を「基礎検定」上級
を「実力検定」というような名前にすると、先ほどの指摘のような問題は回避できる
。そのうえで、試験としては二本立てのまま残した方がよい。
小松:一本化してしまうと判定の精度が落ちる懸念がある。学生や新人を対象にする
試験と実務的な能力を測る試験は分けておいた方がよい。
三堀:今日は、自由にご意見を出していただくようお願いする。今後、あらためて専
門委員会から案をまとめ再度理事会で検討いただくので、気づいたことを何でも発言
していただきたい。
小松:TCの仕事について考えると、受注側と発注側の知識の両面がある。我々の企業
では制作技術よりも発注しディレクションする技術のほうが重要。制作技術だけを問
うのではなく、発注者の技能を見ることも考えて欲しい。「作る人も発注できるよう
に」ではなく、「最初から発注できる能力」を目指した試験を望む。
真次:試験の区分については、当初、技術検定を国家試験化することを視野に入れて
いた。それを前提にしたために、大区分、小区分の定義付けなどを行ってきた。その
後、状況が変化して、国家検定の実現が困難になってきた。現状では、任意団体が実
施する検定試験なので、どのような形の試験でもよい。これからは、TC協会会員各社
のニーズに最適な形を目指して、見直しが必要になっている。
海住:今後、国家検定に格上げしていく方向はあるのか?
真次:国家検定については、ライセンス的な性格が不可避的に付いてまわる。一方
、TOEICのような試験形態は自己啓発に適している。初級は合否判定、上級はスコア
制という2本立てとすることによって、このような試験が企業内でどのように受け入
れられていくのか、まだ未知数の面が多い。
市川:社内の業務の評価にTC協会の検定試験をどのように取り込むかというと、実際
の業務評価など既存の尺度があるために、難しい面が多い。スコア制のほうが社員を
受験させる立場から見れば、試験結果を利用しやすくなる。
(3)TCシンポジウム99準備進捗(資料)
黒田:別紙資料の通り、順調に準備が進行している。プログラム・申込用紙を6/11に
発送するので、TCシンポジウムにできるだけ多くの人々に参加していただけるよう、
理事各位のご尽力をお願いしたい。当日の運営協力、展示会、ガイドブックへの広告
掲載についても、ぜひご協力を頂戴したい。理事各社では、TCシンポジウムに関する
窓口担当を決めていただきたい。
今年は、2つの新しい試みがある。
1つは大阪でのシンポジウムを12/3に開催予定している。
もう1つは、PDFコンファレンス'99との相互協力。TC協会会員者宛の告知およびTC
活動からの発表テーマ提供など、相互にメリットのある協力形態を追求している。
三堀:PDFコンファレンス参加の場合、TC協会の会員割引は?
黒田:交渉をしたが、今回は割引の適用はない。
(4)「TC協会マニュアル制作実務セミナー」企画案内(資料)
雨宮:従来から懸案だった定番セミナーがようやく実現した。すでに60名の定員に達
し、現在も問い合わせが続いている。年内に再度実施することも検討したい。
(5)受託事業進捗(資料)
徳田:本来は、高橋運営委員長から報告すべきことであるが、本日所要で出席できな
いので私から説明させていただく。本年3月に調査研究報告書の納品を済ませた。
三堀:この受託事業は、通産省からの施策に基づくものであり、厳しい予算状況の中
からご支援をいただいている。今後ともよろしくお願いしたい。
小田嶋:平成11年度については、ニューメディア開発協議会における稟議が本日完了
し、これから正式に契約締結の手続きを始める。また、プロジェクト参加メンバーも
これから募集する。
海保:「電子マニュアル評価ガイドライン」の中に、対象マニュアルの例が紹介され
ているとよい。
徳田:今年度のマニュアルコンテストでも、例が収集できるはず。
(6)日本マニュアルコンテスト99関連進捗(資料)
早川:すでに3月末に「日本マニュアルコンテスト99企画書」を配布し、応募作品を
集めた。今年は、電子マニュアルを正式な審査対象に加えた(ただし、今年度はPDF
のみ)。また、紙マニュアルについては、情報機器、ソフトウェア、家電、産業用機
器の4ジャンルを今年から設定した。応募点数は、紙67点、電子5点で、昨年比微増
となった。
三堀:以上で報告事項に関するご説明を終わり、引き続き審議事項に移る。
4.審議事項
(1)予算修正案
黒田:大阪シンポジウムの開催が、総会終了後に正式決定したので、それに伴う協会
予算案を修正する。事業収入、支出が大阪シンポジウムに伴って、それぞれ増えてい
るが、最終的な収支差額は当初予算案と同じである。
三堀:この修正は、大阪シンポジウムの開催に伴う変更点のみを加味したものか?
海保:大阪で開催すると、全体としては参加者が増えるのだろうか?
黒田:従来は、関西圏からの参加者は150名程度。大阪で開催するからといって、こ
の人数がゼロになるわけではない。全体として増えることを目指して現在企画を進め
ている。また、大阪開催にともなって、セミナーや分科会の内容も可能な範囲で大阪
独自の工夫を付け加えるような検討も進んでいる。
三堀:東京シンポジウムは2日間だが、大阪は1日(日帰り可能範囲)での開催とな
る。それでは、予算案の修正に賛同いただけるかたは挙手をお願いしたい。
全員:賛成
(2)人事交代(資料)
三堀:別紙資料の通り、理事、評議員、監査役の交代が行われることになった。
ご異論がなければ承認いただいたものとさせていただく。
●理事(旧):(株)日立製作所 取締役 古厰賢一
(新):(株)日立製作所 常務 山本晃司
●評議員 (旧):シャープ(株)商品信頼性本部副参事 山内 茂
(新):シャープ(株)商品信頼性本部副参事 石崎俊郎
●監査約 (旧):中牧則夫 元TI協会事務局長
(新):小澤幸男 元東芝OAコンサルタント
全員:異議なし
三堀:別紙の如く新しい検定専門委員が決まったので承認いただきたい。
海保:検定専門委員については、エキスパート化したいので、任期はもっと長くする
ことを検討して欲しい。
金子:今期の委員も新任は4名で、残りは前期からの継続となっている。
三堀:それでは、検定専門委員についてもご承認をお願いしたい。
全員:異議なし
三堀:なお、日立製作所の荒井様が人事異動となった。ご挨拶をお願いする。
荒井:これからは、私の後任の山崎が出席させていただくので、よろしくお願いした
い。日立製作所としては、今年度TCシンポジウムの副幹事、来年度は幹事を務めさせ
ていただく予定になっているので、今後とも可能な限り協力させていただく。
三堀:なお、本日予定の議事には含まれていなかったが、最後に、今年度末の役員選
挙について、事務局から提案があるので、ご検討願いたい。
早川:TC協会の役員は理事と評議員であり、これまで3回の選挙を実施してきた。そ
のつど選挙管理委員会を組織して選挙の運営に当たってきたが、選挙の準備と運営も
負担になる面がある。簡素化を検討していきたいと考えているので、理事の皆様から
ご意見をいただきたい。他団体では、推薦委員会から候補者を出し、総会での承認と
いう形で選挙を行わない方法もある。
海保:理事は、これまでは選挙で選出されてきたのか?
早川:これまでは候補者リストを全会員に送って、信任投票を行ってきた。
海保:投票もやめてしまうということもありうるのか?
早川:総会承認事項にしてしまえば、選挙の必要はなくなる。ただし、選挙の続きを
簡素化するには、会則の変更が必要になる。通常なら、来年の定期総会まで待たなけ
ればならないが、それだと、今年度末の選挙後になってしまう。
鈴木:会則を変更することは、総会を待たなければいけないということか?
早川:過去にはハガキ投票という形で臨時総会で会則の変更を行ったことがある。場
合によっては、今年度中に同様の手続きで会則を変更を全会員に諮るという方法もあ
る。
市川:選挙には信任を問うという意味があるが、これまで不信任の事実はない。人事
異動が頻繁な企業ど、選挙期間中に候補者が異動になる可能性もあり、簡素化の方向
で検討してほしいと思う。
海保:任期も2年では短い。2期を想定しているのかもしれないが、3年1期のほう
が望ましい。
徳田:半分ずつ交代していくような形にするには2年を1期として、原則として再任
をお願いするほうがよいのでは。
早川:協会には個人会員もあり、個人会員の意向が損なわれないように配慮して、簡
素化の具体的な方策を検討していきたい。
三堀:それでは、簡素化の方向で事務局が具体案を検討することでよいか。
全員:異議なし。
5.会長挨拶
海保:これまで「長」を避けてきたが、今回はやむを得ず引き受けた。八戸先生がお
っしゃっていたが、会長を引き受けるにあたっては事務局がしっかりすることが大事
だと言われた。毎朝、協会運営関連の電子メールが何通も届き、それを見るだけで事
務局の仕事が順調に進んでいることがわかる。これからも的外れな
発言をすることがあるかもしれないが、何も言わないでいるとストレスがたまるので
、適当に聞き流していただけるとありがたい。
5.閉会の辞(三堀事務局長)
三堀:以上をもって、1999年度第2回理事会の議事を終了する。今年11月ごろに次の
理事会があるので、よろしくお願いしたい。
以上
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